驚愕のサイズと価格! 現代最高のブックデザイナー イルマ・ブームの作品集

2015.1.4 (日) 22:21

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大サイズ、豆本サイズがある。中身はまったく同じなのが不思議!(画像クリックで購入ページへ)

東京・凸版印刷株式会社 印刷博物館で2015年2月22日まで開催されている「世界のブックデザイン2013-14」展。2014年3月にドイツ・ライプツィヒで開催された「世界で最も美しい本コンクール2014」の受賞作に、日本、ドイツ、スイス、オランダ、オーストリア、中国、イランで開催された各国コンクールの受賞作を加えた約160点を展示している本展は、デザイナーのみならず“本好き”なら必見の展覧会だ。その中でも注目を集めている作品のひとつが、ブックデザイナーであるイルマ・ブーム(Irma Boom)の作品。

代官山 蔦屋書店のデザインコンシェルジュ三條陽平氏は、「イルマ・ブーム(Irma Boom)のおかげでブックデザインというものを意識しはじめた」と語る。

イルマ・ブームとは?

オランダのアムステルダムにあるイルマ・ブームの仕事場

コンセプチュアルなデザインで、今や世界のデザインシーンを牽引しているといっても過言ではない国・オランダ。その中でもひときわ存在感を放っているのがブックデザイナーであるイルマ・ブーム(Irma Boom)だ。ニューヨーク タイムズ紙に「現代最高のブックデザイナー」と評され、世界のブックデザインアワードの常連であることはもちろん、その作品はニューヨーク・MOMAをはじめとする世界の美術館に収蔵されている。


世界150部限定! イルマ・ブームの作品集

代官山 蔦屋書店で2014年11月に入荷したイルマ・ブーム(Irma Boom)の書籍が、『The Architecture of the Book 「XXL」』(Lecturis刊)だ。世界150部限定でエディションナンバー入り。日本で取り扱いのある書店はおそらく代官山 蔦屋書店のみで、5冊のみ入荷されているというレア物。値段はなんと、319,302円(税込)!

『The Architecture of the Book 「XXL」』を解剖

本作について三條氏は、「不思議なところがたくさんある」と語る。


外も中も特大サイズ!

新刊のXXL版

極小サイズ。XXLと中身が同じ!

豆本が収納されている箱の後ろにはイルマ・ブーム本人のシルエットがデザインされている

まずは、W360mm×H475mmと、ひと目で驚くそのサイズ。2010年には出版された極小サイズ版に内容を追加されたものを再発行、本書はそれのXXL版にあたるという。

「極小サイズ版とXXL版は、デザインも完全なる等倍なんですよね。だからXXL版は文字もかなり大きいんですよ。このサイズを作ることが許されるブックデザイナーは、世界でもイルマ・ブームだけだと思います。同じ本を違うサイズでつくろうとは思わないですよね」

書籍? アート?

イルマ・ブームのこれまでの作品を堪能できる本作だが、その大きさゆえに、内容をじっくり見るという書籍というよりは、もはやアートに近い。

「コンセプトワークも自身が手がけています。これはもう美術品ですよね。書籍ではなくて、アート作品として代官山 蔦屋書店で取り扱いたいと思ったんです。海外ではデザイナーでもパトロンがつくことがあるんです。だからこそ、ブックデザイナーでアーティストと呼べるような仕事ができる。なおかつ、美術館がイルマ・ブーム(Irma Boom)の作品を収蔵するという、ブックデザインをアートに昇華させたような人は今までいなかったと思うんです」


技が光る造本

装丁は徹底的に赤一色

800ページというボリュームの本作だが、厚さは抑えられている。

「極小サイズから等倍で大きくするのであれば、もっと厚みが出ると思うんですが、この厚さに抑えられているのが不思議です。紙もそれほど薄く感じません。すべての作品に彼女らしい技や意味があるんですよね」


極小サイズ版、XXL版、次は…

(クリックで拡大表示されます)

極小サイズ版、XXL版と出版されて、気になるのが今後。三條氏は、「将来的には中間サイズがでると思う」と推測する。

「イルマ・ブーム(Irma Boom)は、常に気にさせますよね。彼女が新しい何かをすると、『また何か出した!』とざわめき立つ。本作にも掲載されている、CHANEL(シャネル)の香水『CHANEL No.5』の書籍はもはや伝説となっています。中身がすべてエンボス加工されていて、文字が一切なく、インクが使われていないんです。書籍はいかに生産コストを抑えるかというのが一般的だと思うのですが、イルマ・ブーム(Irma Boom)はこだわりを最優先させるんです」


まさに“究極の本”と言っても過言ではない、コレクター、ファンのみならず、“本好き”必見の本作。プレミア必至なだけに、気にならずにはいられない!

(文:岡崎咲子)

IRMA BOOM 著、Lecturis 刊、
319,302円(税込)
ソフトカバー(ケース入り)/W360×H475/カラー/800p/英語

【代官山 蔦屋書店】
建築・デザインコンシェルジュ 三條陽平 氏

TSUTAYA TOKYO ROPPONGIで建築・デザインの担当をした後、2012年から代官山 蔦屋書店のコンシェルジュに。月に一度、建築物を見るために地方へ出かけることをライフワークとしている。今後は海外、特にニューヨークやスイスの建築を見に行くことが目標。

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