2015年本屋大賞『鹿の王』の著者、上橋菜穂子さんってどんな人?

2015.4.7 (火) 22:07

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2015年本屋大賞は『鹿の王』(KADOKAWA/角川書店)が受賞した。授賞式で著者の上橋菜穂子さんのコメントで印象的だったのが「(自分自身が世間に)知られていない作家だと思っております」というもの。他にノミネートされていた西加奈子さんや伊坂幸太郎さん、万城目学さんなどに比べると、確かにまだ耳馴染みがないかもしれない。そこで、上橋菜穂子さんのことを改めて紹介しようと思う。

世界が注目するファンタジーの巨匠

『鹿の王』は、すでに今年3月に日本医療小説大賞を受賞しており、上下巻の累計発行部数は100万部。

厳しい北方の自然、深い森の香り、その中で生きる人々と獣達の生と死を描いたハイファンタジー作品。そこに、民族問題や政治、宗教、家族の絆などの現代にもつながる、奥深いテーマが描かれている。

著者の上橋菜穂子さんは、2014年に子どもの本のノーベル賞ともいわれる「国際アンデルセン賞」を受賞した人物。日本人として史上2人目の快挙だ。

児童文学・ファンタジー作家としての側面のほか、SF作家、文化人類学者としての顔を持ち、優れた世界観構築と人間社会に対する鋭い洞察力を生かして生み出す作品は世界的にも注目されている。


アニメ・コミックス化多数! メディアミックスでも良質な作品を展開

いわばファンタジー文学の巨匠だが、作品の多くがメディアミックスされているのも特徴だ。

人の世界と精霊の世界を描いた「守り人シリーズ」の一つ『精霊の守り人』は、『ロトの紋章』などで知られる藤原カムイ作画でコミックス化されたうえ、アニメ化・ラジオドラマ化されている。2016年には、綾瀬はるか主演のNHK大河ファンタジーとしてドラマ化される予定もあるという。

人と獣の関わりを描いたファンタジー巨編『獣の奏者』は、『獣の奏者エリン』というタイトルでアニメ化されているほか、武本糸会の作画でコミックス化もされている。

いずれもアニメ化の際には上橋菜穂子さんが企画段階から監修者として参加しており、メディアミックスの際も作品の世界観を大切にしていることが伺える。

そんな彼女が作家生活25周年の記念作品として放った『鹿の王』。受賞作の多くが映画やテレビドラマなどで映像化・コミックス化される「本屋大賞」受賞の波を受けて、この作品もメディアミックスでの展開を期待せずにはいられない!

◆上橋菜穂子作品のメディアミックス例


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鹿の王

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不思議な犬たちと出会ってから、その身に異変が起きていたヴァン。何者かに攫われたユナを追うヴァンは、謎の病の背後にいた思いがけない存在と向き合うことになる。同じ頃、移住民だけが罹ると噂される病が広がる王幡領では、医術師ホッサルが懸命に、その治療法を探していた。ヴァンとホッサル。ふたりの男たちが、愛する人々を守るため、この地に生きる人々を救うために選んだ道は―!?

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