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『BRUTUS』恒例のインテリア特集が今年も。住人の人生を語る「手間のかかる部屋」とは?

2015.5.3 (日) 13:14

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寄り添うように住む18パターンの暮らしを紹介

『BRUTUS』(マガジンハウス)5月1日発売号は、「居住空間学」と題してインテリアを特集している。今年のテーマは「手がかかる部屋」。今年の、というのは、この「居住空間学」という特集が2008年から続く人気年イチ企画だからだ。ちなみに、昨年のテーマは「愛用する部屋」で、一癖も二癖もある部屋の住人たちがそれぞれの愛用品に満ちた部屋を披露した。今年も「手間がかかる部屋」というテーマのもと、文字通り、気の遠くなるほどの手間がかけられた家々が登場する。

「部屋を見れば、その人がどういう人間なのかがわかる」とは良く言われることだ。その暮らしぶりや、部屋に置かれたアイテムの嗜好性から、ある程度の人柄は類推できる。しかし、この特集に登場する住居たちには、住人の“人となり”に想像を巡らせる前に、ただただ圧倒されるばかり。どの部屋もお金にものを言わせて…といった類のものではない。ただ、部屋を作り上げるために費やされたであろう住人の時間や労力を考えると、その執念とも言える熱意に感嘆せざるを得ない。『BRUTUS』という雑誌は、毎回取り上げるテーマは異なっても、私たちの生活の延長線上にあって手に入りそうなのに手の届かない、「半歩先」のものを見せてくれる。そういう意味で「居住空間学」という特集はその真骨頂と言えるかもしれない。

大久保忠浩さん、おおくぼともこさんが住む葉山の日本家屋は、築80年以上。今号の表紙も飾るこの家だが、入居してからの一ヶ月は、掃除と以前の住人たちが残して行った廃材などのゴミ出しなどに費やされたという。そんなことがインタビューでは事もなげに語られているが、三つの建物からなる大きな一軒家を写真で見るだけでも、それらの作業が並大抵ではないことが伺い知れる。

アフリカ研究で知られる人類学者・川田順造さんの、湯河原の高台から相模湾を見下ろす家には、アフリカ各地から持ち帰った民具や楽器、ベッドに至るまでが所狭しと並ぶ。シンプルで素敵だと思った野草の茎で編まれた籠が川田さんが40年来寄り添ったものだと知って、その年月に気が遠くなる。

毎度のことながら、『BRUTUS』のインテリア特集には実用性を感じない。紹介されているのは、真似しようとして一朝一夕に真似できるものばかりだからだ。ここは覚悟を決めて、部屋をおしゃれに見せる小ネタではなく、「手間のかかる部屋」の住人たちの暮らしに対する姿勢を学ぶべきだろう。


◆公式サイト

http://magazineworld.jp/brutus/

◆『BRUTUS』5月1日発売号の一部(公式サイトより)

◆『BRUTUS』購入ページ

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