「家族」礼賛への、真正面からの問題提起『家族という病』

2015.6.20 (土) 10:00

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『家族という病』(新書) 下重暁子/著 幻冬舎 780円(税抜)

『家族という病』(新書)
下重暁子/著 幻冬舎 780円(税抜)

「幸せな結婚をして幸せな家庭を作りたい」−−多くの人にとっての夢であり理想だろう。だが、これに疑問を呈し、家族の在り方に一石を投じた人物がいる。

作家・評論家の下重暁子は著書『家族という病』の中で、一家団欒(だんらん)への憧れは、「家族とはこうあるべき」「幸せな家族であらねばならない」といった呪縛や強迫観念にも繋がっていると説く。そして、家族を神聖化する人々に、「家族は本当に素晴らしいのか」や「家族とは何か」を問いかける。

著者の表現は辛辣だ。「家族写真入りの年賀状は幸せの押し売り」とぶった切り、「家族のことしか話題がない人はつまらない」と言い放つ。だが、家族がいるゆえにトラブルが起きたり、なぜ理解してくれないのかと悩んだりするのも事実。読者は「家族ほどしんどいものはない」という著者の意見に、妙に共感&納得している自分に気づくだろう。

(文:松本理惠子)


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家族という病

家族という病

幸せな家族を幻想し、理想の夫婦像、親子関係を築かねば、とストレスを高じさせる日本人。本書では、家族のしがらみや囚われの多い日本の実態を一刀両断。「欧米人は日本の家族が理解できない」「子供を無理心中に巻き込むおかしさ」「なぜ不倫で女ばかりが責められるのか」といった日本独特の家族の謎に迫るほか、「年を取ることは個性的になること」「親の介護を楽しむ極意」「男の本音を見抜く方法」「自分を家族から解放する」等々、家族という病を克服し、より充実した人生を送るヒントを示唆。60万部突破のベストセラー『家族という病』、待望の第2弾。

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