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休日に読みたい洋雑誌4選。フランスの旅行誌やベルギーのビジュアル誌など

2016.12.31 (土) 20:28

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年末年始の休暇、少しゆっくりできる時期だからこそ、洋雑誌をじっくり読んでみたい。今回は、代官山 蔦屋書店の雑誌コンシェルジュ・尾関裕朗氏に、冬の休日にゆっくり読みたい洋雑誌を紹介してもらった。

世界中の洋雑誌から、今チェックしておくべきものは?

世界中のホリデーの過ごし方を発信
旅行誌『THE ROLLING HOME』(イギリスほか)

「近年のムーヴメントとしてKickstarterなどのクラウドファウンディングで資金を募って本や雑誌を出版するという方法があります。

この『THE ROLLING HOME』もそのひとつ。最初にKickstarterで資金を募りカップルが約8000マイルを旅した旅行記の本を出したのですが、それが好評で。今回はその『THE ROLLING HOME』という看板を使いながらも、コントリビューターを募ってジャーナルとして雑誌を刊行しました。だから、ベースはイギリスで作っていますが載っている人たちや旅先はバラバラ。ボーダレスな感じで、各々の『THE ROLLING HOME』の様が集約されています。

いまは会社や家でなくても仕事ができる時代ですよね。そして、海外ではホリデーの感覚が日本とも違うと思うので、長期休暇の使い方としてもそのように生活している人がいるんでしょうね。その様をInstagramなどのSNSで日常的に発信している人はいると思いますが、やはり20歳代以上の人は情報が形になるものとしての紙の本が好きなんだなという印象を受けます。

だからこそ、これほどたくさんの人が参加していると思うんですよね。SNSに張り付いていれば探せるかもしれない人たちを雑誌では誌面をパラパラとめくって見つけられる。そういう雑誌のおもしろさがある一冊だと思います」

豪華すぎる! 1号につき1デザイナーをゲストに
ビジュアル誌『A Magazine Curated By Alessandro Michele Issue 16』(ベルギー)

「流れ的に年末年始っぽいのが『A Magazine』の最新号です。『A Magazine』は今号が16号目。毎号『Curated By』とつけて、デザイナーをゲストエディター・キュレーターとして迎え、その世界観を一冊に詰め込んでもらうというシンプルなスタンスの雑誌です。

これまでMAISON MARTIN MARGIELA、Yoji Yamamoto、高橋盾など、そうそうたるメンバーが参加しています。前号がTHOM BROWNEで、それも十分話題になったし豪華だったので今後どうなるのかと思っていましたが、今回は時代の寵児となった、GUCCIのクリエイティブディレクター・ALESSANDRO MICHELE(アレッサンドロ・ミケーレ)が参加。予想をはるかに上回ってきました。

コントリビューターも、Annie Leibovitz(アニー・リーボヴィッツ)、Bruce Weber(ブルース・ウェーバー)、Chloe Sevigny(クロエ・セヴィニー)、Madonna(マドンナ)などとても豪華で非のつけようがない。もちろん中身もおもしろいです。GUCCIは柄が印象的なので、そういう色使い、柄使いのエッセンスは誌面のあちこちに散りばめられています」

2017年を担うモノ・コトをチェック
グローバル情報誌『The FORECAST』(イギリス)

「代官山 蔦屋書店ではポピュラーなイギリスのグローバル情報誌『MONOCLE』から、今年も『The FORECAST』が発売になりました。今年で3冊目となる『The FORECAST』は、『MONOCLE』の視点で翌年を担うモノ・コトを紹介している一冊。『MONOCLE』らしく、国際情勢、経済、ファッション、デザイン、トラベルなどカルチャーから2017年の展望を紹介しています。毎号Noritakeさんのイラストを使用したキャッチーな表紙が印象的です。

『MONOCLE』は、日本でいうと総合雑誌のように政治とか国際情勢なども扱っているので日本人的には少しヘビーな内容に映るかもしれませんが、だからこそ読み応えがあります。雑誌で普段触れない事柄と対話できるのがおもしろいところですよね。いつも好きな世界観の雑誌ばかり読んでいると自分の好きなものは吸収できるけれどあまり物事の見識が広がるわけではないので、キャッチーな表紙で手に取りやすいものを作りつつも内容でいろいろ考えられるというのがこの雑誌のいいところだと思います。ぜひ気になるモノ・コトを見つけてください」

ひとつの国を独自の視点で切り込む
旅行誌『HOLIDAY MAGAZINE』(フランス)

「タイトル的にもこのシーズンにぴったりの『HOLIDAY MAGAZINE』。1940年代から70年代までアメリカの出版社が刊行していたトラベル誌で以前はイラストが表紙だったのですが、2014年にフランスから復刊しました。もともと旅行誌というスタンスの雑誌だったと思うのですが、復刊後のエディターがファッション畑の人なのでファッションの要素が強くなっています。今回は韓国の特集号。韓国のモデルがメゾンの服を着てシューティングしたページなど、今号もビジュアルがとてもすばらしい。欧州など違う国から見たアジアという視点はとても新鮮でおもしろいですよね。

人気の『DRIFT』もそうですが、毎号国や都市に焦点を当てる雑誌が注目されているような印象を受けます。いまはみんなが旅行に行ける時代だし、いろいろな国の人たちが混ざって生活しているという状況があるからこそ国に焦点を当てるというのはおもしろさが出せると思うんです。日本では『d design travel』などもそうですよね。こういうインターナショナルな時代だからこそ、土地にフォーカスを当てるというのは同郷意識が働くのかもしれませんし、おもしろみのある視点のひとつなんだと感じます。それが編集のスタンス的に機能しているというのが興味深いですよね」


新年の新たな視点を見つけることができるかもしれない洋雑誌。必見の4冊だ。

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■試し読み

旅行誌『Rolling Home』(イギリスほか)

ビジュアル誌『A Magazine Curated By Alessandro Michele Issue 16』(ベルギー)

(インタビュー・文:岡崎咲子)

雑誌コンシェルジュ 尾関裕朗 氏

【代官山 蔦屋書店】
雑誌コンシェルジュ 尾関裕朗 氏

2013年より同店の雑誌コンシェルジュに。イギリス・ロンドンへの留学経験を活かし、洋雑誌仕入れを担当。好きな雑誌は『WIRED 日本版』、『Spectator』、『STUDY』。

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