ブルーボトル2号店他、話題のサードウェーブ・コーヒー専門店を徹底比較!

2015.3.16 (月) 21:01

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2015年3月7日、“コーヒー界のアップル”と名高いブルーボトルが清澄白河に続き南青山に2号店をオープン。こちらも連日行列続き、今春には代官山で3号店のオープンを控えるなど、まだまだブーム冷めやらず。

同時に盛り上がっているのが「サードウェーブ・コーヒー」だ。

記者はというと、コーヒーは好きだし興味はあるが、正直、行列に並んでまでは……と思っていた。そう。2号店がオープンするまでは……。

ここまで人気も話題も衰えないのには秘密があるはず! 魅力は何なのか。また、店ごとに違いはあるのか…etc. 「サードウェーブ・コーヒー」のことを知るべく、ブルーボトル2号店の「青山Cafe」、表参道エリアに2014年オープンした性格の異なる新店2店舗を巡ってみた。

サードウェーブ・コーヒーをおさらい!

「サードウェーブ・コーヒー」という言葉はよく聞くけれど、イマイチよく分からない……という人も多いはず。

サードウェーブ・コーヒーとは、1990年代アメリカ西海岸で起こった動きで、一杯一杯に対し、提供の仕方、豆の選び方、主にハンドドリップでの淹れ方にこだわって、味わいやフレーバーを最大限に引き出そうというコーヒーカルチャーのこと。

従来では豆の産地は、複数の農園のものがブレンドされ、国単位で表示されていた。一方で、サードウェーブ・コーヒーの流れの中では、どこの国の、“どこの農場で”、どのように作られたかが分かる「シングルオリジン」を重視するのも特徴だ。

ちなみに「ファーストウェーブ」は19世紀後半に起こった、コーヒーの大量生産に伴って浅煎りのアメリカンコーヒーが普及したこと。

「セカンドウェーブ」は1960~90年代の深煎りブーム。スターバックスやタリーズなどのシアトル系コーヒーチェーンがエスプレッソコーヒーにミルクを合わせるカフェラテを看板にして世界進出を果たしたことだ。

気になるブルーボトル2号店は?

行列するのが、むしろ楽しい!
“コーヒー界のアップル”2号店「ブルーボトル青山Cafe」

オープン日だけに激混み!

店内で、なんと創業者のジェームス・フリーマン氏を発見。お客さんに「おいしいかい?」と気さくに声をかけていた

オープンキッチンになっていて、ドリップや調理の様子を見られる。待ち時間も飽きない

撮影している記者(あくまで一般客で来店している)のために、名前が書いてあるレシートをわざわざ添えてくれた

ドリップコーヒー(550円・税込)、ベニエ(600円・税込)。ベニエはふわふわで軽い触感。塩気のあるキャラメルソースでさらにおいしく

暖かい日には気持ちの良さそうなテラス

オリジナルグッズも販売している

コーヒー豆の販売も行っている

オークランドを本拠地に、ニューヨーク、ロサンゼルスにも焙煎所を持つ専門店。焙煎所をたてるのは東京で4都市目、海外では初となる。

創業者のジェームス・フリーマン氏は日本のコーヒー文化に影響を受け、ハンドドリップのスタイルを採用。ゆったりとしたスペース空間デザイン、豆のダイレクトトレード(直接取引)が特徴だ。コーヒーは生豆から厳しく選別し、焙煎されてから48時間以内のもののみを使っている。

  

記者が訪れたのは、3月7日のオープン初日。朝10時のオープンに向けて9時に到着したところ、なんともう行列ができている……。小雨降る寒い気候にかかわらず!

とりあえず行列に並び、入店できたのはおよそ朝11時、約2時間待ちである。

正直、身体は冷えきっていたが、店内に入った瞬間、熱気とコーヒーの芳香でちょっと元気に。

待ちに待ったオーダー時、記者が選んだのは、この日の「今日のコーヒー」シングルオリジン「パプワニューギニア・ワギバリー・ハニー」と、南青山店限定のフードで、揚げドーナツのような「ベニエ」。

「今日のコーヒー」シングルオリジンはこの他に「コスタリカ・ディヴィノ」「ケニア・ニエリ・ガサイジ」「パナマ・エスメラルダ・ゲイシャ」の計4種があり、1日1種類が選ばれて提供される。「パプワニューギニア・ワギバリー・ハニー」は、「パプワニューギニアの西部山岳地帯のワギ・バリーのコーヒー。鮮やかなチェリーにしっかりとしたコク、リッチな甘みが特徴です。東京限定販売」とのこと。

オープンキッチンにズラリと器具を並べてハンドドリップする様子は壮観! テンションが上がり激写していると、笑顔で「これも入れてはいかがですか?」とスタッフさんが差し出したのは、記者の名前が書いてあるレシート。コーヒーが出来上がった時に名前を呼ぶためのものだが、「ご自分のコーヒーが淹れられているのが分かるかなと思って」という配慮に、思わずジーン……。

その他にも、コーヒーやメニューをサーブしてもらった時に丁寧に説明をしてくれたり、「お味はいかがですか?」とこまめに声をかけてくれたり。

超満員で大忙しのはずなのに、気遣いがハンパないのだ。

行列で疲れたはずなのに、最後に残ったのは「満足感」、これである。

コーヒーとフードがおいしいことは大前提。その上で、店内の演出や細やかな気遣い、そして行列すらも結果的にエンタテインメントに変えてしまう……。

これはまた並んでしまいそうだ(笑)。


「ブルーボトル青山Cafe」

港区南青山

東京都港区南青山3-13-14 増田ビル 2F
10:00~21:00
年中無休
東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅より徒歩2分
http://bluebottlecoffee.jp/

サードウェーブ・コーヒーはブルーボトルだけじゃない!

表参道エリアは、コーヒー店、特にサードウェーブ・コーヒーを楽しめるお店が続々とオープンしている激戦区。それだけに、それぞれの個性も実に豊かだ。

パリジェンヌ気分でコーヒーを楽しむ
フランスのサードウェーブ・コーヒー「クチューム青山」

  

白と木目を基調とした洗練された店内

アメリカ製スチームパンクは、なんとパリよりも先に青山店での導入が実現したとか

席からドリップしている様子が見られる

パンとコーヒーがセットで1,000円(15時~)

パリでサードウェーブ・コーヒーを牽引する店、「クチューム」が日本に上陸。アメリカで生まれたサードウェーブ・コーヒーのスタイルを受け継ぎつつも、空間やカップにパリらしい繊細な美意識を反映させている。

記者がオーダーしたのは、同じくパリ発の「ゴントラン シェリエ」のパンと「今日のおすすめ」のコーヒー「VILLA GALICIA NATUREL」。

コーヒー農園に足を運んで生産者と対話し、土作り、栽培方法、収穫と精製などを大切にしている農園と直接取引して豆を仕入れているだけあり、コーヒーと一緒に運ばれてきたのは、丁寧な豆の説明が書かれたアクリルプレート。「プロデューサーMAURICIO SALAVERRIA(マウリシオ サラベリア)は、アワチャバン地方の標高1000-1600Mの土地に、6つの小規模農家を含むスペシャリティコーヒーの家族の伝統を継承しています。このコーヒーはナチュラル精製されており、フルーティーで贅沢なハシバミの実(ノアゼット)の香りと柑橘系の酸味が特徴」とな……フムフム……。豆のストーリーを知ると、飲んでいるコーヒーが一層香り立ってくる気がするから不思議である。

そうして待っていると、マッシュルームがドッサリのパンが!残りのコーヒーは、ナイフとフォークでたっぷりパンを切り分けて頬張りつつ楽しむ。

うーん、優雅! おしゃれな空間で豆の香りと味わいを楽しみつつ、バックボーンに思いを馳せる。そしてお腹も満たされ……。気分はパリジェンヌ。

「クチューム青山」

港区青山

東京都港区青山5-8-10
7:30~21:30
不定休
東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅より徒歩3分
http://coutume.jp/

目の前で淹れてもらいながらおしゃべりする、幸せなブレイクタイム
おしゃれコーヒースタンド「about life coffee brewers」

  

オフィスと店がひしめくエリアにある。スタイリッシュな外観が目印

スタッフさんとおしゃべりをしながら、ドリップされるコーヒーを見るのが楽しい

「W」はWHITE=LATTE、「F」はフィルター、「B」はBLACK=ESPRESSOの印

ドリップコーヒー「OJO DE AGUA」500円

道玄坂のほど近くにあるコーヒースタンド。「AMAMERIA ESPRESSO」(武蔵小山)、「SWITCH COFFEE TOKYO」(目黒)、「ONIBUS COFFEE」(自由が丘)、複数の人気ロースターの味を楽しめるという、新しいスタイルで東京のコーヒー文化を盛り上げようとしている。

豆の産地、焙煎の仕方、淹れ方に徹底的にこだわり、朝早くから心豊かな時間を提供してくれる。

記者が訪れたのは、ひと仕事終えた昼時。渋谷に遊びに来た人、オフィスから休憩がてら立ち寄っている人など、さまざまな顔ぶれ。オーダーしたのは、イケメンスタッフさんがオススメしてくれた「OJO DE AGUA」。ニカラグアのCup of Eccellence2014(その年に収穫されたコーヒーの中から最高品質のものに与えられる称号)に選ばれた逸品で、大変希少なのだとか!(「希少」という言葉に弱い(笑))

おしゃべりを楽しみながら、間近でスタッフさんの繊細な手さばきに見惚れていると、おまちかねのコーヒー。その場ですぐ、ひと口すする。

苦味は少なく、フルーティーな香りすら感じる。喉を過ぎた後も余韻がふわり……。

癒されて仕事の疲れもすっかり忘れ、午後のパワーをチャージできたのだった。

「about life coffee brewers」

渋谷区道玄坂

東京都渋谷区道玄坂1-19-8
8:30~20:30
無休
JR渋谷駅から徒歩5分
http://www.about-life.coffee/


ひと言に「サードウェーブ・コーヒー」と言っても、お店ごとにまったく印象が異なる。おいしいコーヒーをどう楽しませるか、そこを共通点として、お店それぞれに施される創意工夫に深く感動した。

これらはあくまで記者が感じた楽しみ方。お店自体の演出などではなく、コーヒー一杯一杯に対する感動を強く感じる人、豆そのものに魅了される人、十人十色だろう。自分なりの楽しみ方を見つけてほしい。

コーヒー文化を見つめる絶好の機会である。思い切り“ウェーブ”に乗ってみるっきゃない!

(文:高橋七重)


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