誰でも手軽に、おいしそうに撮れる! プロが教える料理写真「10の法則」とは?

2015.5.28 (木) 16:35

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2015年5月9日(土)、湘南T-SITE d-labo by SURUGA bank にて「美味しい料理を美味しく撮ろう!料理写真ワークショップ」が開催された。講師は、料理専門の写真教室「felica spico」を運営し、雑誌や書籍などでも活躍中のフォトグラファー佐藤 朗氏。参加者は各自持参したカメラを使って料理の撮影に挑戦した。

美味しく撮るための法則を学ぶ

スマートフォンで食べたものを記録したり、FacebookやTwitterなどのSNSなどにアップしたり。何気なく撮っている料理の写真。その料理のおいしさが伝わるような写真を、カメラで撮るのは難しいと感じている人は多いという。「高いカメラを買ったからといって、おいしそうな写真が撮れるとは限らない」と佐藤氏。今回のワークショップで参加者が使うカメラもコンパクトデジカメ、ミラーレス、一眼レフ等特に規定していない。料理を必ずおいしそうに撮るための「10の法則」をふまえて撮影すれば、誰でも雰囲気のある料理写真が撮影できるとか。


「10の法則」は料理で言う「さしすせそ」

「10の法則」は料理の調味料の基本を指す「さしすせそ」のようなもの。料理写真における“基本”とは、どのようなものなのか。

10の法則に沿って撮影したもの

10の法則に沿わずに撮ったもの

どういう写真を撮るかを決める

1、できあがりをイメージする

たとえばおいしい料理を作ろうとする際に、事前に料理のイメージを具体的に持ち、そのためにレシピを見て材料をそろえたり、調理方法を決めたり、食器を選んだりする。写真もそれと同じで、どのような写真を撮影したいか具体的にイメージし、そのためのアプローチを考えことが、伝わる写真を撮るためには必要なのだとか。例えば雑誌などを見て、自分の好きな写真の真似をして撮る作業は、そのイメージ作りと技術の上達に大いに役立つという。

光をどう使うか

撮影において、特に重要なのは光をどう使うか。光の使い方次第で写真のイメージに大きく差が出るのだそう。

2.自然光の柔らかい光を利用する。

曇りの日は光が柔らかく、撮影に最適。日差しが強ければレースのカーテン越しに撮影する等で光の強さが和らぐ。


3.やや逆光で撮影する。

ハイライト(明るいところ)とシャドウ(影のところ)があることで被写体に立体感が出る。 ハイライトを上手に活かすことで「テリ」や「ツヤ」、「シズル感」といったおいしそうな質感を表現する。

左は逆光、右は順光で撮影したもの。左の写真の方が立体感と照りがある


4.電気は消す。

室内の電気をつけたままで撮影すると、自然光と混じってしまう。光を自然光のみにするため、電気は消すこと。

5.レフ板を使う

光の入る方向と対角に置くことで、被写体の影を和らげる効果がある。 実際にレフ板を置き、きつい影の部分が明るくなることを体験した。

レフなし:光が入るのと逆の方向に強い影ができる

レフあり:光を反射して強かった影が和らぐ

カメラの設定

次は料理撮影に適した設定について。

6.レンズはやや望遠がよい

やや望遠で撮影することで、被写体のゆがみを少なくし、余計なものの映り込みを防げる。被写体とカメラの距離が近すぎる場合はレンズは望遠、位置も固定したまま、自分が遠ざかる。

7.ISO(感度)を上げて高感度撮影をする

シャッタースピードを速くでき、手ぶれを防ぐ効果も。

8.撮影モードの設定

絞り優先のAもしくはAvがオススメとか。F値を調整することでボケ味をコントロールし、印象的な写真に。

構図を決める

いちばん初めにイメージした仕上がりをもとに、写真の構図を考える。

9.タテで撮る

写真に空間や奥行きがでることで印象的な写真に仕上がる。

10.料理にポーズをつける

料理が一番良く見える向きをさがす。


いよいよ実践!

ひと通り「10の法則」を学んだあとは、各自のカメラを使って撮影に挑戦。 窓から1〜2mほど離れたところに白いクロスを掛けたテーブルを置き、それぞれ料理を2皿並べて撮影。

皿の一方には白いレフ板をセットし、レフありとレフなしの違いも実際に体感した。 撮影した写真は佐藤氏に確認してもらい、それぞれアドバイスをもらう。

撮影した写真を確認して佐藤氏がアドバイス

具体的にどうしたら良い画になるかをわかりやすく説明

10の法則に沿って撮影した写真がこちら!

上記写真は、初心者向けのレシピ本の写真をイメージし、光の入る方向や強さを確認、奥行きや空間が出るよう縦向きの写真を撮った。設定はAvモードを使用。

ワークショップ当日は曇りであったため、そのままの自然光で柔らかい光を得ることができた。


シャッターを切る前に、どういう写真を撮りたいかをイメージして撮影するのは目から鱗だった。料理をどう見せたいかという気持ちが、おいしさの伝わる写真の原点となる。また、特別な機材やカメラは必要なく、窓際にさす自然光を利用するだけで美しく撮れるのも手軽でいい。光の使い方、カメラの設定、構図の決め方といった「10の法則」を知ることで、これからの料理写真の撮影がますます楽しくなりそうだ。

(文:スダカエー)

【講師】佐藤 朗 (さとう あきら)
フォトグラファー

日本大学芸術学部卒業。2004年独立後フォトグラファーとして、雑誌、書籍、webなどで撮影活動中。食の撮影に携わり、多くの方が料理写真撮影で困っていることを受け、2011年に料理専門の写真教室felica spicoをオープン。著書に『もっとおいしく撮れる!お料理写真10のコツ』(青春出版社)がある。

felica spico


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