スイスで手作り「和風アイスクリーム」が人気! 伝統菓子“クグロフ”アイスも注目

2017.6.17 (土) 07:00

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スイスで手作り「和風アイスクリーム」が人気! 伝統菓子“クグロフ”アイスも注目

ヨーロッパでアイスクリームといえば、やっぱり濃厚なイタリアンジェラートを思い浮かべる。でも、アルプスの少女ハイジの国スイスでも、おいしいアイスクリームがたくさん作られている。スイスには、味のかなめとなる良質な牛乳が豊富だ。

いろいろなメーカーがある中で、とくにお薦めはチューリヒの小さなお店「SORBETTO ice-cream!」(ソルベット アイスクリーム!)(以下ソルベット)。筆者の回りの生まれも育ちもチューリヒという生粋のチューリヒ女子たちも、イチ押しです!というメーカーだ。

チューリヒで、気軽に和風アイス!

ソルベットがほかのアイスクリームと違うのは、なんといっても、和のテイストがある点。その風味とは、抹茶、黒ゴマ、ワサビ。

黒ゴマ風味と抹茶風味

黒ゴマ風味と抹茶風味

抹茶アイスは、ヨーロッパにもハーゲンダッツ(アメリカの企業)があるのでは?と思うかもしれない。でもスイスでも、ほかのヨーロッパの国(スウェーデン、ドイツ、フランス、スペイン)でも、筆者が見た限り、ハーゲンダッツの抹茶風味は店頭にはない。というわけで、カップ入り抹茶アイスが1年中楽しめるのは、かなりすごいことだ。

カップアイス(100m)、1個約400円。トレードマークの黄色は、店内のモザイク壁の色から取ったそう。「モザイク壁は、オープンしたときにアーティストに作ってもらって以来、気に入っています。黄色は気持ちを明るくしてくれますから」とEntzeroth氏

カップアイス(100ml)、1個約400円。トレードカラーの黄色は、店内のモザイク壁の色から取ったそう。「モザイク壁は、オープンしたときにアーティストに作ってもらって以来、気に入っています。黄色は気持ちを明るくしてくれますから」とEntzeroth氏

ソルベットの抹茶アイスは、抹茶は苦みを抑えたさっぱりしたテイスト。スイス人には苦みが効いた抹茶があまりうけないことを、きちんとふまえている。この風味は、スイスに住む日本人料理人に相談を受けて生まれた。「やってみましょうとすぐにOKしました。でも私は抹茶アイスがどんな感じかわからないので、その料理人の知恵を借りて試行錯誤しました」と社長のHeinz Entzeroth氏が教えてくれた。チョコチップ入り抹茶アイスもある。

黒ゴマアイスも、リクエストがあって開発した。チューリヒで評判の和食レストランからぜひ作ってほしいと言われたそう。泥のような色にびっくりするだろうなと思うが、黒ゴマのうまみがアイスに絶妙に溶け合って、本当においしい。人気があるのも当然だろう。(ちなみにスイスではゴマといえば白ゴマで、黒ゴマはアジア系の食料品店などで買う特別なものだ)

ワサビアイスは何年も前から販売している。こちらも、変わらず人気が高いという。

340のレストランや小売店で販売

和風アイスも、ほかのより取り見取りの風味のアイスもシャーベットも質へのこだわりは高い。納得いく材料を探し求め、有機栽培の材料も使っている。保存料は一切なし。すべて手作りだ。ネプチューン通りにある工場で、朝6時半~7時に作り始める。

最近まで、クリーム絞り袋で、手で1つ1つのカップにアイスを詰めていた。大容量パックも含め、年間75トンのアイスを生産している

最近まで、クリーム絞り袋で、手で1つ1つのカップにアイスを詰めていた。大容量パックも含め、年間75トンのアイスを生産している

有機栽培の材料も使用。みんながアッと驚く新しい風味を常に考えている

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ここにショップがあって、イートイン(座席数15)もテイクアウトもできる。好きな風味を選んでコーンに入れてもらうのは常時6種類、いろいろな風味のカップアイス(100ml)は大きな冷蔵庫から選ぶ。伝統菓子クグロフの形のアイス、3種類を層状にしてチョコレートでコーティングしたアイス(写真参照)と、ソルベットならではの遊び心を表現したアイスも売っている。

伝統菓子クグロフの形のGlace-Gugelhopfは2種類。ココナッツ、マンゴー、スミミザクラ層とバニラ、イチゴ、チョコレート層

伝統菓子クグロフの形のGlace-Gugelhopfは2種類。ココナッツ、マンゴー、スミミザクラ層とバニラ、イチゴ、チョコレート層

3種類を層状にしたアイスCassata

3種類を層状にしたアイスCassata

お昼過ぎにショップに行くと、デザートにと、ここのアイスやシャーベットを買いに来る男性客がいっぱいだ。

このショップ以外では、オーガニックショップやデパートでも売っている。チューリヒの有名な和食レストランの数々を含めて、さまざまなレストランにも卸している。その数は全部で340にもなるというから驚く。チューリヒの町を歩けば、ソルベットを見かけるチャンスも多いはず。

「25年間もアイス作り一筋です」と笑うEntzeroth氏のデザートを、スイスの人たちは、今年の夏も存分に楽しむことだろう。

ショップ外観。Entzeroth氏が25年前に1人で始めたお店は、現在、社員16人で稼働中

ショップ外観。Entzeroth氏が25年前に1人で始めたお店は、現在、社員16人で稼働中

(文・写真:岩澤里美 fromスイス※一部写真「SORBETTO ice-cream!」Glaceproduktion Neptun提供)

■店舗情報

「SORBETTO ice-cream!」Glaceladen Neptun

所在地/ Neptunstrasse 49, 8032 Zürich
tel/+ 41 44 262 75 75
営業時間/
4月~9月 月~金11:00~18:30 土10:00~17:30
10月~3月 木、金11:00~18:30 土10:00~16:00

公式サイト

■取材国・都市:スイス・チューリヒ

岩澤里美(いわさわ・さとみ)

イギリス留学を経てスイスへ。記事執筆を続け10年以上が経つ。各種ウェッブサイトでの連載のほか、JAL国際線ファーストクラス機内誌『アゴラ』やクレヨンハウス月刊誌『クーヨン』など雑誌にも寄稿を続ける。 Global Press理事。

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