【プレミアムフライデー連載】編集者・ツレヅレハナコさんに聞く、「映画とビールな金曜日。」

2017.6.23 (金) 07:00 PR サントリービール株式会社

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飲みに出かけるもよし。家でのんびりすごすも、旅で出るもよし。「プレミアムフライデー」の楽しみ方はさまざまだ。最大限に満喫できずとも、ほんのちょっと早めに会社を出て、いつもと違う時間をすごしてみてはどうだろう。そんな時におすすめなのが、いわゆる「家飲み」。これからの季節、キンキンに冷えたビールをプシュッと開ければ、至福の時間の始まり。

この連載では、ビールと一緒に過ごす「プレミアムフライデー」の相棒としてぴったりな映画や音楽、本、コミックを紹介する。お酒好き、映画好き、遊び好きな方々のおすすめなら間違いなし。これからのプレミアムフライデーにぜひ。

今回「映画とビールな金曜日」について話してくれたのは、編集者のツレヅレハナコさん。あとをついて行きたくなるほどおいしそうな食べ歩きのレポートや、手軽でおいしい料理が盛りだくさんの著書が大人気。映画と料理は切り離せないという食いしん坊ぶりがうかがえるエピソードを聞かせてもらった。

映画で観た料理に挑戦していた小学生時代

ツレヅレハナコさん

――映画は昔からお好きですか?

好きですね。学生時代は週に2本は見ていました。美術系の学校に通っていたんですが、まわりはみんなフランス映画を観ていて。そういうものなのかと自分も観始めたんですが、ちょっと意味がわかりにくくて、観終わった後には全然記憶に残っていない(笑)。私には合ってないんだなと思ったんです。その後はアメリカ映画やイラン映画をよく観るようになりました。今でも中東に行くのが好きなんですけど、映画の中の風景もすごくいいですよね。観ているだけで楽しくなるので、アッバス・キアロスタミ監督の作品はリピートしているものが多いです。

あとは、おいしそうな食べ物が出てくる映画は何度も見てしまいます。例えば『ジョゼと虎と魚たち』では、朝ごはんのシーンが本当においしそうなんですよ。炊きたてのご飯に味噌汁、漬物と卵焼きなんですが、そこばっかり繰り返し観ています。

おいしい料理が生まれる台所。道具類はすぐ手が届くように配置されている。

冷蔵庫に貼ったマグネットは食に関するものばかり。卵好きのハナコさんらしく目玉焼き型がいくつも並ぶ。

――やはり料理に惹かれるんですね。他にも印象的な料理シーンがある作品を教えてください。

私が愛してやまない『ゴッドファーザー』シリーズです。初めて観たのは小学生でした。もともとは父が大好きな作品で、毎年お正月にはパート1から3まで一気に観るっていうのが我が家の恒例行事なんです。って言っても父と私だけなんですが。大人になって一人暮らしを始めてからは、暇さえあればTSUTAYAさんで借りて観ていましたね。でも、ある日ふと、買ったほうが安いんじゃない?って気がついて。パート1だけで30回以上は観ているので(笑)。今でも年に一回は必ず観ます。そろそろ観たいなって思う映画なんです。

――お正月の恒例行事とは驚きです。料理はどのようなものが出てくるのですか?

いろいろあるのですが、印象的なのはパート3のニョッキです。アンディ・ガルシア演じる子分が、ソフィア・コッポラが演じるボスの娘にニョッキを教えるシーンがあるんです。誰もいないキッチンで、アンディ・ガルシアがソフィア・コッポラの背後から手を回して二人羽織みたいにしてニョッキの生地を伸ばすんですよ。子供ながらに「なんてエロいシーンなんだ!」と思いつつ「ニョッキってなんだろう?」って興味がわいて。小学生だったから、見たことも食べたこともなくて図書館で調べたんです。で、どうやらジャガイモをつぶしたものに粉を入れる、それを団子状にして茹でる、そこにトマトソースをかけるらしいってわかって。見よう見まねで作ってみたんです。

でも、すっごいまずくて(笑)。粉っぽいし、食感もひどかったし、なんならトマトソースもまずかったんですよ。その後10年以上、私の中でニョッキはアンタッチャブルな存在になって、外食でも絶対頼まないメニューでした。30代になって食べられるようになりましたが、未だに作ろうとまでは思えないです。

ハナコさんの台所の一角。さまざまな調味料や食材のタワーがそびえ立っている。

――小学生でニョッキとは驚きです! このシリーズは、お酒もよく登場していますよね。

パート1から3までずっとお酒が出てきますね。パート1の冒頭は結婚式のシーンで、みんながひたすら赤ワインを飲んでいて。ピッチャーから直接飲んでいる若者がいたりして、ものすごく楽しそうなんです。そのあともボスがブランデーを飲むシーンがあったり、話し合いのシーンではグラッパのような蒸留酒を飲んでいたり、食卓には必ず赤ワインがあったり。お酒に限らず、トマトソースのうまい作り方教えてやるよっていうシーンもあります。舞台はアメリカですが、イタリア系マフィアの話だからやっぱりイタリア人なんだなと思わされるシーンが多い。あと、ボスが引退して、アルパチーノ演じる息子が新しいボスになるんですが、息子に向かって言ったのが「最近やっとワインがおいしいって思うようになってきたんだよ」というセリフ。引退してホッとしたこととワインを結びつけるところが渋いな、と思います。パート2以降も昼から飲んでいるシーンがあったりして、観ていると確実に飲みたくなっちゃいます。

飲みたくなる映画といえば、小津安二郎監督の作品は、お酒のシーンがすごくいいなと思います。『秋刀魚の味』もずーっとお酒を飲んでいる映画じゃないでしょうか。最初の同窓会のシーンからビールがたくさん出てきて、話し合いでは日本酒飲んでて、ラーメン屋に入っても何かしら飲んでる。昔の瓶ビールの感じとか、いいですよね。小津映画は見るたびにビールが飲みたくなります。

――他にも料理したくなった映画はありますか?

『フライド・グリーン・トマト』です。

おばあちゃんが青いトマトをフライにする料理が出てくるんですけど、それも小学生の時に作ってみました。九州の祖母の家の裏にある畑で緑色のトマトを発見して。唐突にパン粉をまぶして揚げたんです。で、それもまた、まずかった(笑)。見た目は映画とそんなに変わらなかった記憶があるんですけど、とにかく酸っぱくて。今なら、パン粉にパルミジャーノチーズを入れるとかして、なんとかおいしくアレンジできるんですけど。

映画からリアルな姿が見えると料理をしたくなる

――いやー、すごい小学生ですね。最後に、おいしいものが食べたくなる映画についてもご紹介ください。これはTSUTAYAで人気のある企画「NOTジャケ借」形式で教えていただけますか?

冷えたビール片手に、今すぐ台所へ立ちたくなる!

これですね。もう出てくる料理がどれも本当においしそうで、なんじゃこりゃ!と思いました。

――正解は『ペンギン夫婦の作りかた』。これは「食べるラー油」ブームの火付け役となった「石垣島ラー油」を作り上げたご夫婦のお話ですね。

もともとご夫婦と知り合いだったので、映画館で観終わってすぐに「めちゃくちゃうまそうでした」ってメールしたくらいです。料理は全部ご本人たちが作っているそうで、リアルだからこそのおいしさが伝わってくるんです。

映画では、中国人のご主人と奥さんが出会って結婚して、石垣島に移住し、オリジナルのラー油を作るまでの苦労と、作ってからの紆余曲折が描かれています。商品化する前から普通にラー油が登場するシーンがあって、中国の方なので、その使い方が全然日本と違うんですよ。日本だと餃子を食べるときに醤油とお酢にラー油を少しという感じじゃないですか。でも、いきなりご飯にかけたりするんですよ。具沢山でスパイスもいろいろ入っているラー油で、それを白いご飯にドバーッとかけてそのまま食べるのがすごく衝撃的で。あと、水餃子では、醤油もお酢もなしで、ラー油を絡めて食べるんです。他にも青菜炒めにわーっとかけていたりとか。生活のなかでのラー油の存在がすごくリアルなんです。二人にとってものすごく身近な調味料の一つで、欠かせないものなんだろうなって。ずっとこうやって作って食べて生きてきたんだろうなっていうのがよく伝わるシーンがたくさんあって、魅力的です。

で、観終わったらすぐ水餃子が食べたくなって、家にたどり着く前に食べに行っちゃえとなったんですが、あれ、でも店にはあのラー油ないじゃん、みたいなことになって(笑)。それくらいおいしいものが食べたくなるし、作りたくなる映画ですね。

大切にしている真空管アンプ。「『いい音がしそう』と言われるんですが、よくわからないこともある(笑)」(ツレヅレハナコさん)

映画を観る前には、必ずおつまみを作る

――ふだん家で映画を観るときは、料理しながらですか?

料理をするのは、映画を観る前です。観ながらつまめるものがあるといいので、必ず一品は時間が経っても状態の変わらないものを意識して作っていますね。たとえばポテトサラダとか、浅漬けとか。今回紹介する「揚げ海老ワンタン」も、時間をおいても皮がカリカリのままなのでおすすめです。もちろん熱々がいいんですが、冷めてもおいしい。たくさん作って、ビールのお供にしてください。

映画を観るために料理する。映画を観た後に料理する。ツレヅレハナコさんにとって、映画と食は切っても切れない関係なのだろう。こんな風に映画から広がる食の世界を楽しめるのも、時間にゆとりのある「プレミアムフライデー」だからこそ。映画もお酒も欲張って大丈夫。その際には、ぜひ山盛りのおつまみをお忘れなく。

【ツレヅレハナコさん直伝! 「揚げ海老ワンタン」レシピ】

材料(作りやすい分量)

えび(殻つき)……3〜4尾
塩……小さじ1
片栗粉……大さじ1
酒……大さじ2
ナンプラー……小さじ1
水溶き小麦粉……適量
ワンタンの皮……6枚
揚げ油……適量
塩、粉山椒……適量

<作り方>

1、えびの殻をむいて背わたがあれば取り、ぶつ切りにする。ボウルに入れて、塩、片栗粉を加えてもむ。水で洗い流し、ペーパータオルで水けを拭き取る。

2、1に酒、ナンプラーをもみ込む。中央にたねをのせ、皮の縁に水溶き小麦粉をつけて半分に折って包む。

3、フライパンに深さ1cmほど油を入れ、2をからりと揚げる。

4、器に盛り、塩と粉山椒を混ぜたものを添える。

プレミアムフライデーには、ザ・プレミアム・モルツを。

プレミアムフライデーに「ザ・プレミアム・モルツ」が抽選でもらえるキャンペーンを、TSUTAYA一部店舗で実施中!

詳細はコチラ(http://ws-g.jp/tsite2/page/1706_pftmp/shop.html)

リニューアルして進化した「ザ・プレミアム・モルツ」の深いコクと溢れだす華やかな香りをたのしめる味わいを、ぜひ堪能したい。

公式サイト(http://www.suntory.co.jp/beer/premium/)


(インタビュー・文:晴山香織、撮影:杉野正和)


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