自動車好きが選ぶ、秋の夜長の映画・海外ドラマ3本

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『ブリット』に登場するフォードマスタング390GTファストバック

季節は秋である。天高く馬肥ゆる秋。食欲の秋。読書の秋。徐々に夜の時間が長くなってくる秋。そんな秋の夜長をDVDで楽しむのも一興だろう。しかも、自動車が活躍するもので。

今回映画を紹介してくれる代官山 蔦屋書店の淺井久美子氏は、2年前からクルマ・バイク コンシェルジュを担当している。もともとクルマは好きだったというが、それほど詳しくはなかった。しかし、「ここにいると色々なクルマを見ることができ、周りからもたくさん情報が入ってくるのです」と話す。「いまでは映画やドラマを見ていても、自然とクルマが目に入ってしまうくらいになってしまいました」と笑う。

そんな淺井氏が好きなクルマは、「スーパーカー!」。特にランボルギーニがお気に入りだ。男性的、野性的な雰囲気が大好きなのだとか。一方で銘柄を挙げるとマスタングだという。のびのびとしたスタイルが魅力的。いずれにせよ、デザインが最も重要だと淺井氏。ちなみに彼女は免許を持っていない。

クルマは大事な名脇役

BGMが流れる麗しさ、使わない美しさ
『ブリット』(1968年)

さて、そんな淺井氏が最初に選んだ映画は「ブリット」だ。なんだ、マスタングつながりかと思うなかれ。彼女の審美眼にかなった選択なのだ。

1968年のアカデミー賞を受賞しているこの作品は、ピーター・イェーツ監督初のハリウッド映画だ。主演のスティーブ・マックイーン演ずる刑事ブリットは、裁判の重要証人の護衛を依頼されるが、その証人は何者かによって射殺されてしまう。依頼者の背後に不審を感じ取ったブリットは捜査を開始するのだ。

  
  
映画に登場した車をモチーフにしたポスターも人気があるとか。

映画に登場した車をモチーフにしたポスターも人気があるとか。

刑事ブリットが操るそのクルマこそ、フォードマスタング390GTファストバックだ。ダッチチャージャーR/Tとサンフランシスコの街中を舞台に繰り広げられるカーチェイスは迫力満点。さらに、スティーブ・マックイーンが自らカーチェイスをこなしていることも特筆に値する。

ちなみにスティーブ・マックイーンは俳優である一方、レーシングドライバーでもあった。1970年にアメリカのフロリダ州で開催されたセブリング12時間レースでは、足を骨折しながらもポルシェ908で出場し、総合2位、クラス優勝を飾っている。

また、監督のピーター・イェーツ自身もプロのレーシングドライバーだった経歴を持つ。

フォードマスタングは1964年4月17日、ニューヨーク・ワールドフェアでデビュー。それ以降、50年にわたり人気を誇るスペシャルティカーだ。累計900万台以上が生産され、2014年、7代目となる新型が本国で発売され、日本へも2015年から導入が開始される予定だ。

ブリットが乗る1968年のフォードマスタング390GTファストバックは、335馬力、390キュービックインチ(6,400cc)、V8エンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルである。

この映画の魅力は、もちろんマスタングが疾走するシーンだが、淺井氏は「カーチェイスの途中でエンジン音やタイヤのスキール音だけになり、BGMもセリフもないシーンが長くあるのです。普通映画ではありえないでしょ? それをあえて取り入れているところがものすごく印象的で、素敵だなと思いました。まるでレースの車載映像を見ているくらいリアルなのです」とコメント。

さらにもう一つ魅力が。「それは音楽。レストランのシーンではジャズが流れたりとても雰囲気が良くておしゃれなんです。そしてスティーブ・マックイーンが格好いいことかな」と女性視点で紹介してくれた。


ミニだからこそ際立つ主人公のコミカルさ
『Mr.Bean』シリーズ(1990年~)

ローワン・アトキンス演じるMr.Bean。ほとんど言葉は発しないで、コミカルな動きと表情で、世の中を揶揄するイギリス独特のブラックユーモアを混ぜながらストーリーは進行する。

そんなMr.Beanの相棒的存在がミニだ。ミニは今でこそ大衆車だが、デビュー当初はクラスレスな存在だった。ブルーカラーの足として存在した一方、貴族のガレージにロールスロイスとともに収まってもいたのだ。イギリスの厳然たる階級社会を見事 に打ち破ったミニをあえて採用していることも、その風刺のひとつだろう。

淺井氏も、「例えばミニが三輪車をわざと転ばせたり、いじめたり。逆に、そのミニがもっと大きなクルマにいじめられるなど、まるでクルマが意思を持っているようです。人間社会のようですね」と述べる。


クルマを見るとその人物像がよくわかる
『SHERLOCK(シャーロック)』シリーズ(2010年~)

BBCが制作するシャーロックシリーズは、現代のロンドンを舞台にシャーロック・ホームズがさまざまな事件の謎に挑むドラマだ。

「そこに登場するクルマの多くはジャガーやダイムラーリムジンなどの高級車で、ついつい見入ってしまいます」と淺井氏。Mr.Beanとは逆に、クルマそのものによって登場人物の階級を分からせるようにしているのだ。例えば、ダイムラーリムジンに乗っている人物は裁判官や政治家など。また、ジャガーXJに乗っている女性は上流階級の奥様であるなどだ。

そのようにクルマからその登場人物の背景を想像するのも楽しいだろう。


クルマが名脇役として活躍している3作品をご紹介したが、そのクルマに気を取られてストーリーを見逃さないようにご注意のほどを。

(文:内田俊一)

【代官山 蔦屋書店】
クルマ・バイク コンシェルジュ 淺井久美子 氏

代官山 蔦屋書店のオープンメンバーで、2年前より現ポジションに。女性もクルマに興味を持っている人は多いので、もっとクルマの楽しさなどを広めていきたいという彼女。実は現役オペラ歌手という側面も持っている。ちなみに最初に見た映画はディズニーのアラジンだったそうである。

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