クルマだってグラビアを飾れるのだ…クルマコンシェルジュが選ぶお勧めの写真集

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『The Classic Cars Book』

街を歩いていて、ふと目を惹かれることがある。それは自分の感性にあった何かを目の片隅に捉えたときだ。もしかしたら麗しき女性(男性?)かもしれないし、あるいは、ショーウインドウに飾ってある洋服かもしれないし、クルマかもしれない。そこに共通するのは“美しさ”や、“艶っぽさ”など、人間の感情に訴えかけるものだろう。

今回はそういう視点から、クルマの写真集をご紹介する。

クルマってのは、走ってナンボ、写真を眺めてどうこうなんてつまらないね。どうせ読むなら歴史や開発ストーリー、スペックやインプレッションを“読みたい”し、写真集なら、きれいなお姉さんが良い。そうおっしゃる御仁、そのお気持ちはごもっとも。でも貴方、クルマを見る時に外観を眺めませんか? 「あ、格好良いね、キレイだね」と思いませんか? ね、そういう気持ちになったこともあるでしょう。ほら、お姉さんと同じように、クルマだってグラビアを飾れるのだ。

日本ではなかなか出版されない“クルマの写真集”

クルマの写真集を紹介するのは、代官山 蔦屋書店コンシェルジュの清野龍太氏だ。世田谷にあったリンドバーグ時代からクルマ関係の本を扱い、かれこれ9年になる。その氏の第一声は、「日本ではなかなかこういう本は出ないですね。決して需要がないわけではないのですが、あきらかに海外の方がクルマに対する理解が高く、デザイン性の高いクルマを“工芸品”と捉えているということをしみじみ感じます」という。

そして、「代官山ではクルマに限らず、アートや建築の写真集が海外で数多く出版されているのを目にして驚きました。しかもハードカバーの凄い装丁で。海外には写真として記録に残すという考えが強くあるのだと感じたのです。もちろんそれは、当時の写真もそうですし、現在、改めて撮影をしたものも同様です」

ワクワクするデザインが写真集を面白くする

清野氏はレース好きが高じて現在の職業に就いた。「中学生の時に鈴鹿で開催されたF1を偶然テレビで見たのです。そのレースはいきなり第1コーナーでセナとプロストがクラッシュした時で、子供心になんだこれ?と思ったのを覚えています。そして、走っている速さや音を聴いて、驚きと興味が湧いてきました。そこからオートスポーツを読むようになり、次第にグループAのラリーなどにも魅かれるようになりました」と振り返る。

その魅力は、「見ていてワクワクするから。デザインも良くて、迫力のある排気音。そして何よりドライバーの駆け引きがありました」。しかし、最近のF1は少しつまらなくなったとか。「もちろん安全は大切です。しかし、ハイテクデバイス満載で、デザインも今ひとつ。ドライバーの駆け引きもあまりないように見えますので、ちょっとワクワクしなくなってしまいました」と残念そうだ。

実は、そういう面がこういった写真集の出版にもつながっているのではと清野氏。「なかなか新しいクルマに興味が持てないので、古いクルマを集めた総集編や、歴史をピックアップした本が増えるのは仕方がないことだと思います」。また、「いまのクルマはF1に限らす空力を含めて最適解があります。その最適解に近いデザインをしていくので、似たクルマになってしまうのでしょう。しかし、昔は、最適解がなくて、ある程度推測のもとにデザインがなされていた。だからこそ個性的なクルマが数多く出て来ていたと思うのです。いまのクルマに個性的なクルマが少ないのはそこが理由だと思う」と持論を展開。そこから個性的なクルマを集めた写真集が多く出版されているのかなと考察する。

それでは、清野氏お勧めの3冊をご紹介しよう。

まずはここから、正統派クルマの写真集

『The Classic Cars Book』

これこそ写真集。大判で、バラエティに富んだクラシックカーからスーパーカーまで様々な名車が選ばれている。純粋に、グラビアとしてクルマの美しさを楽しむには最適の1冊。撮影はスタジオで行われており、それぞれのクルマの最も特徴的なアングルや、ディテールで迫る。

クルマとヒストリーを楽しもう

『Art of the Le Mans Race Car: 90 Years of Speed』

90年の歴史を誇るル・マン24時間レース。そこに出場した29台のクルマを集め、改めてスタジオにて全体からディテールまで撮影した写真集。黒バックでの写真に仕上がっているので、ノイズを感じずに写真に向き合うことが出来るだろう。また、それぞれのクルマの解説もあるので、そのクルマに対する知識を深めることが出来る。

他にもArt of theシリーズとして、コルベットや、F1、クラシックカーなどをテーマにした写真集も発刊している。

ここまで来たら貴方は立派なエンスージアスト

『The Engine : Ferrari 365GT/4BB』

スーパーカー世代あればフェラーリ365GT/4BBのエンジンをはじめとしたパワートレイインを激写した1冊。その写真は小川義文氏が撮影。部品1点1点、見事なまでのこだわりによる写真はSEXYさを醸し出している。自動車評論家の福野礼一郎氏による知見や考察から書かれた解説は読みごたえがある。スーパーカーマニア、あるいはメカマニアにはたまらない1冊だ。


「写真がきれいだから、格好が良いから。それはクルマに限らず、最初はそういう観点からモノを見るでしょう。そこで、クルマもこのような写真集を手に取ってもらうことから始め、(色々なクルマに対して)何となくのイメージを持ってもらい、そこからより興味を魅かれるものに出会えれば嬉しいですね」と清野氏が述べるように、肩ひじ張らずに、気軽に写真を眺めるような感覚でこれらの本を眺めてほしい。そこから新たな1歩が始まるはずだ。

(文:内田俊一)

【代官山 蔦屋書店】
クルマ・バイク コンシェルジュ 清野龍太 氏

世田谷にあったクルマとバイクの専門書店「リンドバーグ」時代から勤務し、現在で9年目を迎える。1990年の鈴鹿F1グランプリをテレビで偶然観戦したことがきっかけでレースに興味を持つ。それ以来、オートスポーツ誌やレーシングオンを熟読。F1をはじめWRCなどのモータースポーツに心を躍らせた。最近は、F1などよりも、ドライバーのレースでの駆け引きや、マシンのデザインに魅かれることからル・マン24時間などの耐久レースに興味が移ったとのこと。

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