輸入車の今と昔を振り返る…日本自動車輸入組合が50周年

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日本自動車輸入組合(JAIA)が主催する、輸入車合同試乗会が2月3日から5日にかけて、大磯プリンスホテルにて開催された。

輸入車市場を50年に渡って支えたJAIAとは

JAIAという組合は、一般にはあまりなじみがないので、少し説明しよう。1965年に設立されたこの組合は、自動車の輸入が自由化され、また、ドルの割り当てが撤廃され自由に運用できるようになった年に、梁瀬次郎氏(元JAIA理事長)が通産省(現経済産業省)に進言し設立に至ったものである。

今では想像もつかないが、当時は年間1万2~3000台(2014年は約32万台)しか海外のクルマが輸入されておらず、価格も日本人の所得水準に比べて、ずば抜けて高くまだまだ一般的な商品ではなかった。しかし、クルマ作りの歴史は日本よりずっと長い国々から、優れた製品をどんどん輸入しようということで設立に至ったのだ。

設立当初からしばらくは、外車ショーなどを開催し、輸入車の販売に直結する活動が主だった。しかし近年は、インポーターの現地法人化に伴い、販売活動は独自で行うようになった。そこで、関税障壁となるような日本独自の法律、規制や基準を出来るだけスムースにクリアできるように、日本政府と自動車メーカーの間に立ったロビー活動を中心に行っている。

1982年から開催されている輸入車合同試乗会は、数少ない販売面に関する活動で、今回で35回目を迎えた。各インポーターの最新モデルを一堂に会して自動車媒体、ジャーナリストが3日間試乗するもので、今年は19社29ブランド、99台の試乗車が用意された。150万円の入門的輸入車から5000万円を超えるような超高級車まで千差万別にラインナップしているのもこの試乗会の特徴だ。

同時に、今年は組合設立50周年ということで、特別展示が行われた。これは、50年に渡る輸入車市場においてエポックメイキングなクルマを13台集めて展示したもの。輸入車が憧れだった時代、バブル景気も相まって一気に輸入車台数が増えメジャープレーヤーになってきた時代、そして、輸入車各社のブランドバリューを強調していった時代の3つに分けた展示だった。

メルセデスベンツ600

その中で、最も注目すべき1台を挙げるならば、メルセデスベンツ600(1972年)以外にはないだろう。600は、当時のメルセデスベンツのフラッグシップカーとして君臨し、世界中のVIPや王族が愛用したクルマで、日本にも少数が輸入された。

このクルマは、ヤナセの2代目社長であり、前述のとおり、JAIA設立に貢献し、理事長でもあった故梁瀬次郎氏が新車当時から愛用していた車両そのもので、現在もヤナセの手でしっかりとしたメンテナンスのうえ保管されている。このことからも、この展示に最もふさわしい1台といえるのだ。

また、50周年を記念して、一般の方を対象にしたフォト&エッセイコンテストが実施される。これは、より輸入車に触れてもらう機会を作ろうと、50台の輸入車を用意し、最長2カ月の試乗機会を設けるものだ。詳細は以下アドレスにてご確認いただきたい。

http://www.jaia50th.jp/contest/

輸入車の魅力は、その国の魅力につながる

輸入車の魅力を一言でいうことは難しい。それは、それぞれのお国柄が表れているからだ。近年その差異は小さくなって来てはいるものの、例えば、イギリス車に乗れば、革やウッドに囲まれた上質な室内にうっとりするし、イタリア車に乗れば、エンジンサウンドにさえ魅力を感じ、フランス車に乗ればその乗り心地にいつまでも乗っていたくなる。そして、ドイツ車にはがっちりとした守られた感じを受けるものである。この合同試乗会で一気に乗ることで、改めて多くの魅力の発見につながることも事実だ。

それでは、今回乗ることが出来たそれぞれのクルマについて、簡単な印象を記しておこう。

レンジローバー オートバイオグラフィーLHB…1830万円

4WD界のロールスロイスとも呼ばれるレンジローバーの最上級車。本革の豪華な内装とは裏腹に、悪路走破性は図抜けた性能を誇る。もちろん一般路でも問題はない、というより、最上の乗り心地を提供してくれる。これ以上何を望もうか。

レンジローバー スポーツHSE…929万円

高い悪路走破性は備えながらも、より一般路でのスポーティな走りを目指したこのクルマは、上級のレンジローバーと比較し明らかにハンドリングがクイックで軽快な走りが提供される。そのドライビングポジションも乗用車に近い感覚で運転できる。

ジャガーFタイプコンバーチブル…1013万円

1974年に「Eタイプ』の生産が終了して以来、約40年ぶりに復活した2シータースポーツカーであり、ジャガー史上、最もリアルスポーツカーがこのFタイプだ。映画に出てくる海外の悪人はどちらかというと知的なイメージを持っており、そういった人が乗ると似合いそうなイメージだ。

ジャガーXJR…1743万円

ジャガーというと、ジェントルなイメージがあるが、“R”が付くと相当やんちゃなクルマに変身する。豪快なサウンドと共に、気が遠くなるような加速。そして、素晴らしいブレーキ性能。普段はおとなしい表情をしていながら、実は牙を隠しているという二重人格車。

マセラティ クアトロポルテGTS…1805万円

昨年100周年を迎えたマセラティのフラッグシップサルーンがこのクアトロポルテだ。スポーツカーメーカーのマセラティらしく、セダンであっても走りはスポーティだ。しかし、その内装はゴージャスの一言に尽きる。

シトロエン DS5 Faubourg Addict(フォーブール・アディクト)…485万円

フォーブール・アディクトとは、フランス・パリの高級ブランドショップが立ち並び、大統領庶務室がある「フォーブール・サントノレ通り」にちなんでおり、そこ住む人々を、アディクト(夢中にさせる)という意味合いだ。そのルーフにはDSモノグラムが配され、ボディカラーと相まって、お洒落感あふれる仕上がりになっている。

ボルボV60 T5 SE…475万円

インテリセーフ10と呼ばれる様々な最新安全装備を搭載しているボルボのミディアムクラスワゴンがこのV60だ。2020年までにボルボ車が関わる事故による死亡者や重症者をゼロにすることに取り組んでおり、その安全性は折り紙つきだ。

フォルクスワーゲン クロスポロ…275万円

コンパクトハッチバックのポロをベースに、見た目にSUV風の味付けをされたのがこのクロスポロだ。1200ccながらターボエンジンなので、走りは十分以上。街中をきびきびと走り回ることが出来るだろう。乗り心地は堅めでしっかりとしている。

アウディ RS Q3…698万円

コンパクトSUVのQ3をベースに、アウディのモータースポーツ部門ともいえるクワトロ社が手掛けたクルマがこのRS Q3だ。310馬力というハイパワーを、四輪駆動によりしっかりと大地に食いつかせて豪快に走ることが出来る小さなスーパーカーだ。

BMW ALPINA D3 BiTurboリムジン

BMW3シリーズをベースに、アルピナがディーゼル・エンジンをはじめ様々な個所に手を加え、元の魅力を更に引き出したのがこのD3 BiTurboである。パフォーマンスが大幅に向上しているにも関わらず、その乗り心地は素晴らしく快適で、高速をどこまでも走り続けたくなるクルマだ。

スマートfortwoエレクトリックドライブ…299万円

スマートの電気自動車がこのfortwoエレクトリックドライブだ。シフトレバー手前のキーをひねるだけでスタートOK。バッテリーが重いので、思った以上に乗り心地は重厚だ。アクセルを踏んだ瞬間にトルクが溢れてくるので、信号からのダッシュは素早い。コマネズミのように街を走り回れるだろう。

メルセデスベンツC 250 Sports(レーダーセーフティパッケージ体験)

メルセデスの安全運転支援システムとして、前車追従機能とレーンキーピングアシスト、駐車支援システムを体験出来た。自動運転化技術がさらに進化していると同時に、駐車支援システムではドライバーがアクセルとシフト操作のみでハンドル操作などは自動で行う機能。間違えてアクセルを深く踏んでも反応しない誤操作防止機能も付いている。


輸入車は確かに日本車と比較し高いことは事実だ。当然日本への輸送コストもあれば、日本仕様への改善費用も掛かる。しかし、それ以上の満足を得られるクルマがあることもまた事実なのだ。

ただ高いからという理由だけで購入を見合わせるのではなく、ぜひディーラーなどでクルマに触れて、可能であれば乗ってみてほしい。そこから新しいカーライフが始まるかもしれないから。

(文:内田俊一)

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