意外な楽しみ方! コレクションしたくなる、夢が膨らむ歴代自動車カタログ

お気に入りに追加

例えば冷蔵庫や洗濯機、あるいはテレビなどの購入を考えたときに、カタログを収集する方は多いだろう。もちろん、それは自動車も同じだ。

では、それら商品を購入した後、そのカタログをどうしたかは覚えておられるだろうか。多くの方は雑紙やちり紙交換などで廃棄してしまったのでは。実は、クルマのカタログにはコレクターが存在するのだ。今回は、この魅力あるカタログについてお話をしよう。かくいう記者も魅せられた一人なのだが。

時代を表す自動車のカタログ

代官山 蔦屋書店クルマ・バイク シニアコンシェルジュの伊藤辰徳 氏によると、カタログを購入していくファンは多いのだという。特に最近の傾向は20代後半くらいの若い方が中心なのだとか。彼ら彼女たちは、自分たちが生まれる前の自動車のカタログを買っていく。その購入理由はシンプルだ。ひとつは自分たちが経験していない時代であっても、そのクルマが好きだからカタログを手元に置いておきたいというのだ。

もうひとつの購入理由は、ファッションの勉強のため。伊藤氏によると学校の先生たちが勉強のためにとカタログを勧めていると語る。クルマは時代を反映した乗り物だ。デザインはその時流を反映し、カタログではそのことを一目でわかるように伝えなければならない。そこには、登場人物が必要で、そのファッションが時代を見事に表現しているのだ。

そして、白物家電であれば、スペックの羅列で商品の特徴を伝えきることが出来るだろう。しかし、自動車はそうはいかない。なぜならそのクルマを使っているシーンを多くの人に見られてしまうからだ。そこで、カタログではターゲットユーザーが使うであろうシーンを描き出し、それを見ることで、疑似体験ができるという仕組みになっている。つまり、欲しいクルマの写真を眺めながら“妄想”に耽るわけだ。

カタログのあれこれと楽しみ方

このように、自動車のカタログには特別な役割が持たされていることはご理解いただけたことだろう。たった1冊でそのクルマの特徴を全て表現しなければならないので、メーカーも気合を入れて、お金をかけて作っているのだ。

さて、そのカタログだが、多くの芸能人が登場しているのは想像に難くない。しかし、実は芸術家たちもカタログの作成に手を貸しているのだ。例えば初代コスモスポーツ。これは横尾忠則が監修し、氏特有のサイケデリックな表現をしたページが埋め尽くされている。まさに1960年代を象徴するカタログといえるだろう。

もしお気に入りのカタログを入手したなら、お気に入りのページを額装するのもひとつの楽しみ方だ。ただし、その時は絶対にページを切り取ることはしないように。もしかしたらもう二度とそのカタログを手に入れることは出来ないかもしれないからだ。

代官山 蔦屋書店のカタログ棚からひとつかみ

今回伊藤氏が紹介してくれたカタログは以下の通りだ。因みに今回は“棚から一掴み”的に持って来ていただいた。従って、希望のカタログがSold Outしているかもしれないが、そこはご容赦いただきたい。

いすゞベレル

いまでこそトラック専業メーカーだが、1980年代までは数々の名車をデビューさせた。その中で、1960年代のフラッグシップカーがこのベレルだ。当時のクラウンやセドリックなどと違い、カンパニーカーではなく、オーナーカーを目指しているので、カタログもそのトーンで作成されている。

トヨタパブリカ

1961年デビュー当初は、あまり台数を伸ばすことが出来なかったパブリカ。その理由は、廉価にするために多くの装備を省き、メッキモールやホイールキャップなどのないクルマであった。しかし、ユーザーはあまりにも質素な仕上がりに興味を感じなかったことを踏まえ、トヨタは、DXグレードを追加するなどで、徐々に魅力を与え、台数を伸ばしていった。このカタログは全体を通してパステル調に仕上げられている。これは、高度成長の先に見える明るい未来を表しているのかもしれない。

トヨタカローラ店総合カタログ

カローラ店での扱い車種が全て掲載されているカタログで、ポストなどに投函されることが多いので、意外と現存していない。

ホンダシティ

マッドネスというバンドのムカデダンスで一躍有名になったシティ。そのデザインも独特で大ヒットした。このカタログはB級カタログという簡易版で、本カタログに登場していたマッドネスは出てこない。しかし、これだけでも、シティの魅力が伝わるように仕上げられている。


今回は日本車をご紹介したが、それでも特徴は明確に出ている。しかし、欧米のカタログを手に取ると、日本車とはまた違った魅力を感じることだろう。カタログを眺めているだけで夢は際限なく広がっていくのだ。

(文:内田俊一)

【代官山 蔦屋書店】
クルマ・バイク コンシェルジュ 伊藤辰徳 氏

世田谷にあったクルマとバイクの専門書店「リンドバーグ」勤務を経て、2011年に同店のコンシェルジュに。クラシックカー・ビンテージカー、本を中心としたフェア・イベントを企画し、さまざまなカーライフの提案を行っている。愛車はイタリア車のアルファ・ロメオで、憧れはアメリカ車のカマロ。

このコンシェルジュの他の記事を読む 他の代官山 蔦屋書店コンシェルジュの記事を読む コンシェルジュブログ

この記事が気に入ったら、
いいね!しよう。

Twitterでも最新記事をチェック!

この記事を読んだ人におすすめの記事

こちらの記事もおすすめ

この記事を読んだ人におすすめの作品

アーティスト情報

横尾忠則

生年月日1936年6月27日(81歳)
星座かに座
出生地兵庫県西脇市

横尾忠則の関連作品一覧

関連サイト

あなたへのおすすめ

  • あなたのT会員番号でTポイントが当たる!T-SITEナンバーくじ[T-SITE]
  • TSUTAYA TVオリジナル番組「イケメンPLANET」
  • お仕事発見T-SITE 希望のアルバイト・パート情報が見つかる!
  • TSUTAYAマンガ通スタッフおすすめ

人気の画像

  • 小倉優香、『チア☆ダン』「JETS」センター役に大抜擢!
  • 『けものフレンズ』で大ブレイクの美少女声優・尾崎由香、初の写真集を発売!
  • ナニワのブラックダイヤモンド・橋本梨菜、ヤンジャンに堂々登場
  • 有村架純、初セルフプロデュース 25歳の「今」が詰まった写真集発売
  • 可愛すぎる音大生・みうらうみ、「グラビアン魂」に初登場
  • 出口亜梨沙、“大人エロス枠”で初表紙飾る
  • 【2018年1月~4月】TSUTAYA写真集ランキング 昨年覇者・白石麻衣の座を長濱ねるが継承?
  • エロかわいい音大生・みうらうみ、再びグラビアに登場
  • 元GEM・南ななこ、初グラビアは昭和レトロな銭湯!“美バスト”を披露

TSUTAYAランキング

TSUTAYA MUSIC PLAYLIST

TSUTAYA映画通スタッフおすすめ

SNS・RSS