【ホラー映画マニアックス】都市伝説版アベンジャーズ!?『口裂け女 in L.A.』が貞子や伽椰子をツッコミ倒す【Vol.2】

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2大Jホラー・キャラクターがついに激突!という触れ込みの、映画『貞子vs伽椰子』。しかし、映画『リング』シリーズの貞子も映画『呪怨』シリーズの伽椰子も、映画という媒体で世に知られてからまだ20年も経っていない。日本にはもっと大御所のホラー・アイコンがいるではないか、そう“口裂け女”だ。2大Jホラー・キャラクターから選抜落ちした傷心からか、彼女は遠くへ旅立ってしまった。はるばるL.A.に……。

傷心の涙…ではなさそう

傷心の涙…ではなさそう

そのような顛末から製作されたわけでは絶対にない、映画『口裂け女 in L.A.』が7月6日よりBlu-ray&DVDでリリースされる。しかし、これがなかなかの珍妙作だ。物語の舞台はタイトルにある様に、映画の聖地ハリウッドを擁するL.A.。キャストも当然、現地人でセリフも英語。ところが監督を含めたスタッフのほとんどが日本人編成。スタッフロールの名前表記がローマ字なので、さらっと流すとアメリカ映画のような錯覚を起こすが、れっきとした邦画作品である。まるで外資を稼ぐためアメリカ人風の変名を用いてB級英語映画を大量生産していた、1980年代のイタリア映画業界のようだ。

内容もこれまた珍味。口裂け女がアメリカで大暴れする様を一本のストーリーで描くのかと思いきや、“アメリカでは実写化されていない日本の都市伝説を、日本的な恐怖描写を取り入れて4人の日本人が監督した”オムニバス映画という仕組み。それぞれのエピソードを繋ぐのが、口裂け女の物語という作りになっている。口裂け女が出てくる悪夢に悩まされる白人女性が、日本の都市伝説を研究しているという大学教授のもとに相談に行く。するとその教授は、こう教えてくれる。「日本人がアメリカに沢山入ってきたから、同時多発的に都市伝説も入ってきました」。

こっくりさん…??

こっくりさん…??

なんだかよくわからないし、軽く日本人をディスる説明だが、膝を打つように納得するヒロイン。時を同じくしてL.A.では“こっくりさん”“ゾンビ”“幽霊”などによる怪事件が発生する。その怪事件の数々がオムニバス形式で語られるという構成。「これって日本の都市伝説だっけ?」と首を捻りたくなるようなエピソードも登場するが、舞台は“自由の国アメリカ”。疑義を挟むだけ野暮だ。そう、これは『都市伝説版アベンジャーズ』なのだ!

この格好で、こっくりさん。背景のミスマッチさと来たら…

この格好で、こっくりさん。背景のミスマッチさと来たら…

注目は、3人のメイドカフェ店員が「こっくりさん」に興じた事から、次々と呪い殺されていくエピソード。ミニスカメイド姿の長身外国人女子らが廃墟でこっくりさんに挑むチグハグな描写や、彼女たちを助けようとする男たちが絵に描いたようなチビ・デブ・キモなアニオタ・ボンクラ外国人という設定など、アメリカでの日本文化の浸透具合をこれでもかと見せつける。死んだ日本人メイドのためにカフェ内のテーブルに遺影と位牌を置き、皆で拝むという謎のジャパン・カルチャー勘違い場面は、ある意味ハイライト・シーン。そもそも製作は日本人なのに、なぜここまで変なの? それを突っ込みつつ観るのが、本作の正しい鑑賞法かもしれない。

きゃあああ

「きゃあああ」も安心(?)の字幕入り

字幕にも工夫がある。セリフは英語なので当然日本語字幕が入るのだが、普通では字幕がつかないような、悲鳴部分にも「きゃあああ」などと日本語字幕が入るバリアフリー仕様。そのような日本人的丁寧さの姿勢に加え、日本の都市伝説というテーマが海外では目新しかったようで、世界20か国39の映画祭で上映。ノミネートや受賞も相次いだという。まさに、恐怖の“お・も・て・な・し”精神の勝利だ。日本では限定的な劇場公開に終わったが、“口裂け女”が“L.A.に行く”というありえない文言の惹きもあり、連日満員だったらしい。

公開規模に見合わぬ高評価作品なのである

公開規模に見合わぬ高評価作品なのである

口裂け女さん、やはり貴女が一番ですよ。ポマード、ポマード。

(文・石井隼人)


映画『口裂け女 in L.A.』
2016年7月6日 DVD&Blu-rayレンタル&発売開始

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Ring

生年月日1984年10月31日(32歳)
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