【映画クロスレビュー】『スパイダーマン:ホームカミング』青春映画としてこれ以上ないほど優れた一本!

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『スパイダーマン:ホームカミング』ストーリー
ベルリンでアベンジャーズの戦いに参加し、キャプテン・アメリカからシールドを奪って大興奮していたスパイダーマン=ピーター・パーカー。昼間は15歳の普通の高校生としてスクールライフを過ごし、放課後は憧れのトニー・スターク=アイアンマンから貰った特製スーツに身を包み、NYの街を救うべく、ご近所パトロールの日々。そんなピーターの目標は、アベンジャーズの仲間入りをし、一人前の【ヒーロー】として認められること。ある日、スタークに恨みを抱く宿敵“バルチャー”が、巨大な翼を装着しNYを危機に陥れる。アベンジャーズに任せておけ、というスタークの忠告も聞かずに、ピーターは一人、戦いに挑むが……。

監督:ジョン・ワッツ
製作:ケビン・ファイギ

ピーター・パーカー/スパイダーマン:トム・ホランド
エイドリアン・トゥームス/バルチャー:マイケル・キートン
ハッピー・ホーガン:ジョン・ファブロー
メイおばさん:マリサ・トメイ
トニー・スターク/アイアンマン:ロバート・ダウニー・Jr.

『スパイダーマン:ホームカミング』
http://www.spiderman-movie.jp

(C)Marvel Studios 2017. (C)2017 CTMG. All Rights Reserved.

スパイダーマンに文字どおり命を吹き込んだ、新星トム・ホランド

『アベンジャーズ』や『キャプテン・アメリカ』など、マーベル・シネマティック・ユニバースの作品はどれをとっても文句無しに面白いのですが、最新作『スパイダーマン:ホームカミング』は、大迫力の戦闘シーン、キャラクター設定の細やかさ、深い人間ドラマ、そしてサービス満点のバディ要素という、マーベル印に期待する全てが入っている上に、青春映画としてこれ以上ないほど優れた出来という奇跡の作品なのです!

その大成功の一番の理由はもちろん主役のトム・ホランド君。15歳の高校生役を演じている彼は、撮影当時20歳。今映画界でビッグスターと言われている人たちはそのほとんどが中高年で、今回も重要な役を果たすアイアンマンのロバート・ダウニーJrは52歳、アベンジャーズ全員も30代以上です。長い間第一線で活躍するそんなスターたちを尊敬すると同時に、YA映画ジャンル以外にも若い俳優にチャンスがあればと常々思っていた筆者としては『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』での新ピーター初登場シーンを観て、本作を激しく楽しみにしていたのですが、トム君はそのキャラクターに文字通り命を吹きこんで、スクリーン一杯に魅力を振りまいていました!

そしてスパイダーマンファンにありがたいことには、今回は“あの悲劇”が繰り返されない! メイおばさんもマリサ・トメイに若返ったことで、ピーターの心配事もちょっと減ったのではないでしょうか(それはそれで別の心配も浮上するのですがw)。 それを含めて今までのスパイダーマン作品にはなかった展開にも驚きますし、心の底からピーターと仲間たちを応援したくなること間違いなしの、楽しくて元気が出る作品です! もちろんスタン・リーも出ますよ!!<これ超大事

【プロフィール】♪akira
翻訳ミステリー・映画ライター。ウェブマガジン「柳下毅一郎の皆殺し映画通信」、翻訳ミステリー大賞シンジケートHP、月刊誌「本の雑誌」、「映画秘宝」等で執筆しています。

今度のスパイディは末永く活躍しますように!

「スパイディ、MCUにようこそ!」という愛がたっぷりで、今まで「できなかった」ことを詰め込み、「やってきた」ことはすっ飛ばす軽快な語り口。最高でした。ヒーロー誕生の瞬間は、クモに噛まれたあの時ではなく、「大いなる力には、大いなる責任が伴う」ことを認識した時なのです。

15歳のピーター・パーカー君は、地元密着型のヒーロー兼YouTuber活動に勤しむ現役高校生。当然のごとく学園生活のシークエンスが重要な要素を担っています。しかしながら、そこにステレオタイプなスクールカーストは存在しません。ジョックスもナードもフローターも個々人の間にそれほど大きな垣根はなく、同一のグループ(学力コンテストチーム)に収まっていたりするのが現代的。「ペ〇ス・パーカー!」とピーターを煽るフラッシュ・トンプソンでさえ、今回はナヨっちい感じだったし(笑)。

余談ですが、役作りのためにトム・ホランドが「ベン・パーキンス」と名乗ってニューヨークの高校に3日間通った話、大好きです。

原作の有名な場面を拾ってきたり、クラスメイトやヴィランにあんな名前やこんな名前を採用したり、マイルズ・モラレスの存在を匂わせたり、スコーピオンの登場やシニスター・シックスの結成など今後の展開を妄想させる小ネタがあったり……深く深く楽しめる一方で、ストーリーは至ってシンプル。ヴィランの行動原理も「家族と部下に飯を食わせるため」と非常に分かりやすいので、ちゃんと入門編としても楽しめるようになっています。アイアンマンだけ知っていれば、MCUをガッツリ追いかけてなくてもOKじゃないでしょうか。

続編は高校を卒業しているのかな? 楽しみだな! 今度は長く続いて欲しいな!

【プロフィール】よしだたつき
PR会社出身のゆとり第一世代。アラサーになってキルステン・ダンスト版MJの魅力が理解できるように。エマ・ストーンのグウェン・ステイシーは言わずもがな。

本作のメインヒロイン? メイおばさんですよね?

新しい『スパイダーマン』がまたはじまりました! サム・ライミからマーク・ウェブにバトンタッチした『アメイジング・スパイダーマン』では、ピーター・パーカーがスパイダーマンになる最初の最初がもう一度描かれていましたが、今回はそういうのすっ飛ばして、「スゲー力手に入れた俺SUGEEE! トニー・スタークさんと仕事してる俺SUGEEE!」という終始、高校生男子のノリノリな勢いで物語が展開します。ワタクシ、以前のシリーズ達も好きですが、この『ホームカミング』を観て、これまでのピーター・パーカーってちょっと暗すぎたんだなって気付きましたよ。

主人公を演じた俳優のトム・ホランド君(ガチで15歳にしか見えねーっ!)はもちろんナイスすぎるキャスティングだとは思いますが、メイおばさん役のマリサ・トメイがエロすぎてビビりました。ピーターと同じハイスクールに通う、リズもミシェルも魅力的ですが、一番可愛かったのってメイおばさんでは? タイトルになっている「ホームカミング」とは、アメリカの高校で行われる、卒業生と在校生が入り混じった青春の一大イベントだそうですが、メイおばさんの「私も若い頃はブイブイ言わせたもんよ」って感じのハリキリ具合がたまりません。

それにしても、これまでの『スパイダーマン』シリーズのヴィランズって、自己中だったり自業自得だったり、勘違いをこじらせていたり……って感じだったんですが、本作のバルチャーは同情の余地ありでしたね。可哀想だった。そんなバルチャーを『バードマン』の盟友マイケル・キートンがめちゃくちゃいい味出して演じてますのでそちらにもご注目。

【藤本エリ】
虫は大の苦手だけどクモだけはなぜか許容出来るライター。

―― 面白い未来、探求メディア 『ガジェット通信(GetNews)』

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