“民族”が創造力を刺激する!? オススメ写真集4冊

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(C)Anna Omelchenko Shutterstock.com

ファッションデザイナーやアーティスト、写真家などのクリエイターたちの間で、今最もホットなテーマがある。それは意外にも、世界各地で独自の文化を営む“民族”。ファッションの鮮やかな色彩や緻密な文様、ユニークな祭り、生活習慣など…それらに強くインスパイアされ、作品に昇華する人が増えているという。

代官山 蔦屋書店アートコンシェルジュの番場文章氏は「民族にインスパイアされた作品集や、いろんな民族のファッションを集めた写真集がよく売れています。新刊・既刊問わず、時には高価なネイティブアメリカンのヴィンテージ本も買い求める方がおられるほど。購入されるのは、ものづくりに関わる方や、アートを学んでいる学生さんが特に多い印象です」と話す。

番場氏に民族というテーマを扱って、クリエイターたちのイマジネーションを刺激している人気の4冊を紹介してもらった。

民族をテーマにした、注目の4冊

民族×ファッション

ファッション界を刺激したアフリカの色彩世界がここに
『Dream the World Awake』(ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク、LANNOO 刊)

世界的なデザイナーを生み出している、ベルギー・アントワープ出身のファッションデザイナー、ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク。彼の過去作などを収録。「アフリカの先住民から影響を受けた作品が多く見られます。数年前からアート界全体に言えることですが、民族のなかでも“アフリカ”はキーワードのひとつ。アフリカをモチーフにした作品は特に多いです。ハデな色彩構成は、一見適当そうに見えてすごく計算されています」

アジアの彩りで世界を魅せた巨匠の作品集
『KENZO』(Antonio Marras、Olivier Saillard 著、Rizzoli 刊)

ファッション界の巨匠・高田賢三が1970年に立ち上げたブランド『ケンゾー』の集大成とも言える写真集。「独特の色彩感覚と柄の組み合わせは、日本や中国、インド、他アジア各国の要素が見受けられますね」

民族×現代アート

多民族マーケットの雑多感を表現
『DALSTON ANATOMY』(ロレンツォ・ヴィットーリ、Self Publish, Be Happy 刊)

表紙は約4種類ある

掲載作品のポスターも付いている

ポスターのみを4枚セットにしたものもカンガの布を使用

題材になっているリドリー・ロード・フード・マーケットは、イギリス・ロンドンで多民族によって開かれている市場。そこで撮った人々のポートレートや拾ったものを積み上げてオブジェにし、写真集としてまとめている。「見ていると、市場の混沌とした中を味わっているような気分になれますし、作品としても、色彩の使い方が優れていて美しい。東アフリカの女性たちが使う伝統的な柄の布“カンガ”が表紙に使われているのもポイント」

民族×写真作品

野人、怪物、悪魔、精霊? 摩訶不思議な仮装儀式
『WILDER MANN』(シャルル・フレジェ、青幻舎 刊)

伝統的な祭りや祝い事で使われる衣装をまとった人々を“ワイルドマン”と称し、写真作品に。仮装の儀式を、ヨーロッパ19カ国・160種収録。「主に肖像写真作品を制作するシャルルは、学生、ヨーロッパの兵士、水球の選手、相撲力士といった、社会の集団に属している人たちを撮影している写真家です。初版はドイツで刊行されたものですが、世界中で話題となり、日本でも出版されました」

“民族”自体の知識を深めることもイマジネーションの源に

『Dream the World Awake』『KENZO』といったビジュアルから着想を得た作品も、『DALSTON ANATOMY』『WILDER MANN』のように習俗や生活スタイル、地域の特色を生かした作品も、民族の特徴や習慣を分かりやすく切り取っていることが共通している。「知識として、民族自体に対しての理解を深め、僕たちの生きる社会との関係性やルーツをたどることも、インスピレーションの手助けになります」と番場氏。民族を知ることができる本や写真集を作品集と合わせて読めば、さらにイマジネーションを刺激されそうだ。(文:高橋七重)

『「イメージの力」展 展示カタログ』(国立民族学博物館 発行)。昔から現代の、さまざまな民族に使われてきた道具などを収録。

『東京お祭り!大事典―毎日使える大江戸歳時記』(井上一馬 著、ミシマ社 刊)。東京の全307の季節行事を紹介。

『ハロウィーンの文化誌』(リサ・モートン 著、原書房 刊)。古代ケルト起源と言われるハロウィンの歴史、文化を解説。テーマパーク、音楽、映画など、ポップカルチャー考察も。


【代官山 蔦屋書店】
アートコンシェルジュ 番場文章 氏

都内の写真ギャラリーで書籍担当をする傍ら、“店舗を持たない本屋”「BAMBA BOOKS」としてアートブックを出版。2011年より同店のコンシェルジュに。アートのなかでも特に写真分野に詳しい。注目している作家は、1940年代後半からカラー写真に取り組んでいたアメリカ人写真家、ソール・ライター。

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