クルマをデザインするときには、そのターゲットユーザーになり切ってみる…趣味に使えるダイハツウェイク

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ダイハツの軽自動車「WAKE(ウェイク)」は、室内の広さを武器に、様々な用途、特にスキーやスノボ、サーフィン、キャンプなどアウトドアの趣味への利便性を追求したインテリアに仕上がっている。

ダイハツ工業デザイン部の芥田さん

ダイハツによると、発売後約1カ月で月販販売目標の3倍にあたる1万5000台を受注。男性比率が6割以上でレジャー志向の高いユーザーが購入しており、ダイハツの企画意図がユーザーに受け入れられた結果となった。

そのアイディアは社外の趣味の達人からの意見とともに、その趣味を楽しむ社内からも求められた。ウェイクのインテリアをデザインしたダイハツ工業デザイン部デザイン室主任の芥田幸一さんもその一人で、「いまはあまり行けなくなったが、サーフィンは毎週行っていたほどなので、このクルマの開発は趣味の延長線上でした」と楽しそうだ。


「ミラココア」のデザインは、女の子の気持ちになって

ダイハツ『ミラココア』

これまで芥田さんは「ミラ」シリーズを多く手掛けており、「ミラココア」も芥田さんが担当した。ミラココアは、“私にぴったり!賢いハッピーパートナー”をコンセプトに、「お出かけが楽しくなるデザインと気軽に運転できる扱いやすさ」で多くの女性から支持を集めているクルマだ。つまり、女性をターゲットにしたクルマなのだ。

芥田さんは、「自分は男性ですので、私生活の範囲内で得られるインプットと、アウトプットでは限界があると思っています。ココアは女性目線のクルマなので、私とはかけ離れた世界観ですが、女の子の気持ちになってみるという志向をそのプロジェクトにかかわる時にはしています。もちろん、女性の気持ちになってみるということが、どこまで出来ているかは・・・・(苦笑)」と話す。

それでも芥田さんは“なり切ること”はデザイナーにとって大切だという。「どこかからデザインソースを持って来て、それをクルマのデザインに表現すると、借りてきた感が残ってしまうのです。使う人たちのことをすごく考えて、ココアの時には彼氏を横に乗せてドライブする女の子の気持ちになったつもりでデザインしました。なり切り感が大事だと思います」

ウェイクは“自分になりきる”

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「ウェイクは自分自身をそのままで表現しています」と述べるように、芥田さんはサーフィンが趣味なので、その経験がウェイクにも活かされている。例えば助手席を倒すことでリアからフロントまでフラットになるようにし、サーフボードが積めるようにした。また、天井にはいくつものフックがありそこにウエットスーツを掛けることも可能だ。さらに、オプションのバックドアタープを利用するとテールゲートが高いこともあり着替えも可能だ。また、アクセサリーソケットを活用すると簡易シャワーも使うことができるという具合である。

芥田さんはこのように趣味のサーフィンから実質面でのアイディアをクルマに生かしたが、クリエイティブな面でも影響を感じているという。

サーフィンの雑誌から世界観を感じて

ダイハツ『WAKE(ウェイク)』

NALU 2015年1月号 No.95(枻出版社)

「普段はサーフィンの雑誌や、雪山系の雑誌をよく読みます。こういった雑誌は写真のクオリティが半端なく高いのです」と芥田さん。「直接プロダクトにつながるのかというとそうではありません。しかし、サーフィンやスノーボードはカルチャーがはっきりしているレジャーなので、そういう雑誌のビジュアルの魅力は、趣味的な範囲を超えたところで、何となく影響があるかなと思っています」 そして、ご自身はあまりファッションとかには興味はないとしながらも、「雑誌メディアや映像などで見えてくる高いクオリティの写真やビジュアルに魅かれて、そういう雰囲気がどうしたらデザインの最終的な形になるかなということは考えてつい見ていますね。雰囲気作りや世界観をどのように表現しようかなということです」とデザインへの影響を説明する。

そういった雑誌の中で、芥田さんにお勧めを聞いてみた。「“NALU(ナルー)”というロングボード系の雑誌があります。この雑誌はサーフィンのことだけではなく、ライフスタイルやカルチャーが垣間見えるのです。湘南に住んでいればそういう文化に近いのでしょうが、我々は関西なので、そういったサーフカルチャーという範囲の中で生活していません。サーフィンには行くがカルチャーにはなかなか触れられないので、そういう雑誌を通じてサーフィンだけでなく、カルチャーも感じているのです」と語った。

軽自動車は、限られた寸法と、予算の中で性格付けをはっきりさせなければならない宿命を持っている。その決め手を作るには、そのクルマを購入している人に響くことだ。そして、そのためには、そのターゲットユーザーになりきるしかないと芥田さんは強調する。もちろん開発途中には、ユーザーインタビューなどで声を聞くこともある。しかし、そこで得られるものは現状の不満や要望に留まり、そこから一歩先にある、「そうそう、こういうものが欲しかった!!」と言わせるまでには至らない。芥田さんは時には女性の気持ちになり切ることで、その一歩先を提案しようとしていた。

(文:内田俊一)

http://www.daihatsu.co.jp/

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