日本語の豊かさを再発見する3冊

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「あけましておめでとうございます」「謹賀新年」「迎春」。あいさつや年賀状、書初めなどで新年の喜びや抱負を口に出し、文字に綴る正月。この時期は普段、多様しているカタカナ語は少し控えて、日本語を使いたくなるものだ。

「私たちが日々の生活のなかで、物事を伝えるのも、自分の感情を捉えるのも、すべて言葉があるおかげです。一年の節目のお正月にこそ、日本語の豊さを深めてみては」と話すのは、代官山 蔦屋書店の児童書コンシェルジュ山脇陽子氏だ。日本語の奥深さを再発見できる書籍を3冊、紹介してもらった。

伝統色の名で自然界を捉える

『あなたに贈る四季の色』

(若菜晃子 著、パイインターナショナル 刊)

春夏秋冬、自然界には様々な色彩が宿る。美しい写真とともに万葉集等の古い文献に登場する日本の伝統色の逸話や豆知識、ショートエッセイをまとめた一冊。 「私たちが普段、サーモンピンクと呼ぶ色は、日本の伝統色だと空の『曙色(あけぼのいろ)』。本書は日本人が愛してきた自然とそれらを捉える言葉、美しい写真とともに教えてくれます」

言葉は知識ではなく体験

『日本語の豊かな使い手になるために―読む、書く、話す、聞く』

(大岡信 著、太郎次郎社 刊)

日本語ブームを背景に、言葉の感覚が優れた人は、まず先に体験が豊かだという見解から、「言葉は知識ではなく体験である」と主張した書。 「この気持ちをどう表現するのだろう…と思った体験があるからこそ、言葉が生まれますよね。言葉が豊かであることは、体験が豊かであることなのです」

子どものための豊かな日本語世界への道しるべ

『にほんご』

(安野光雅・大岡信・谷川俊太郎、松居直 編集、福音館書店 刊)

理想的な小学校一年の国語教科書を、日本語界の著名人らが自由に、独自に構想された実験的革命的な書物。多彩なにほんごを多角的に捉え、言葉の世界のおもしろさ、深さ、広がりを伝えている。「初めて言葉に出会う子どものために編集された本で、早口言葉や言葉遊びなどから日本語の豊かさを楽しめます」


「春はあけぼの」と空を見上げ、季節の移ろいを愛でてきたはずの日本人。そもそも、あなたは「曙色」の空を眺めるという体験自体を、最近しているだろうか。

感情や感動を共有するには言葉が不可欠だ。今年はもっと豊かな体験とそれを表現する言葉を見つけて、日本人として文化を育んでいきたいものだ。

(文:山岸早瀬 写真:(C)f11photo)

【代官山 蔦屋書店】
児童書コンシェルジュ 山脇陽子 氏

2011年オープン当初から同店のコンシェルジュへ。大学・大学院時代は日本語日本文学の古典文学を専攻し、高校の国語教師の免許を取得。育児が文学としての児童書を見直すきっかけに。ファミリーで楽しめる世代を越えて読み継がれる名作やライフスタイル提案を行っている。

コンシェルジュブログ

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