弱冠25歳、フランスの若手写真家テオ・ゴセリンに熱視線! その理由とは?

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奥山由之、小浪次郎など、日本国内でも20代の若手写真家が活躍している。海外でもカナダのペトラ・コリンズなど、20代の若手写真家が話題になる中、今からぜひ注目しておきたい若手写真家のひとりが、フランスの写真家、テオ・ゴセリン(Theo Gosselin)だ。

ライアン・マッギンレー、ナン・ゴールディン、ラリー・クラークの系譜を引き継ぐ写真家、テオ・ゴセリンとは?

フランス出身のテオ・ゴセリンは、1990年生まれの若干25歳。世代観のあるアンダーグラウンドシーンを切り取るフォトグラファーだ。その作風から、「ポスト ライアン・マッギンレー」と呼び声が高く、ファッション、出版関係者などから熱い注目を集めている。彼の作品について、代官山 蔦屋書店のアートコンシェルジュ・番場文章氏はこのように話す。

「日本の若手写真家はファッション寄りの作品を多数発表していますが、テオ・ゴセリンはもう少しヒッピーに近いような印象。一年の大半は世界を転々としながら写真を撮って、たまにフランス戻る、というライフスタイルで地元のフランスでは映像作家としても活動しています。作風を見ているとライアン・マッギンレーやラリー・クラークのような自由で過激、ユートピアのようなロケーションの中で時代の空気と共に若者を被写体としていますが、演出が必要最低限でその場で起きた出来事を撮っているという点では、ナン・ゴールディンと近い印象。旅の中で自然な写真や人を切り取っていて、重くなく、非常に軽やかなのがいいですよね。今の空気感を含んだ被写体とアナログの多重露光やフィルムの感光による偶発的なビジュアルが重なった作品は、鮮烈な印象を残します」

ヴィンテージカラーに心酔する。テオ・ゴセリンの新作『Sans Limites』

2015年4月に、待望の新作『Sans Limites』を発売する。

「本作は、前作『Avec Le Coeur』の延長線上にある作品集。アメリカ、スコットランド、フランス、スペインなどでのロードトリップの中で撮影した写真で構成されている、雄大な自然を背景に若者たちの姿がおさめられた作品集です。

フィルムネガならではなのかもしれないですが、表紙の印象とも相まって、全体的に青緑のようなヴィンテージカラーが漂っています。出てくる若者たちが目をつぶっていたりもするのですが、それもまたいいですよね」

写真の“ネクスト”をチェック! 話題の出版社・Edition du LIC

テオ・ゴセリンの新作『Sans Limites』の内容はもちろんだが、出版社のEdition du LICにもぜひ注目しておきたい。スウェーデンの出版社・Edition du LICは、若手の写真家の発掘に力を注ぐ出版社。特に、ファッションと融合性の強い写真家の作品を多く刊行している。代官山 蔦屋書店では出版社の名前で問い合わせがあるほど人気だとか。番場氏に、Edition du LICから出版されている、テオ・ゴセリン以外の作家の作品集を紹介してもらった。

SYNCHRODOGS『BYZANTINE』

「TaniaとRomanのふたりによるウクライナの写真デュオ・シンクロドッグスの作品集。2015年の資生堂『花椿』の表紙を手がけるなど、日本でも注目度が高まっていますが、2012年に作品集を発表したという点でも、Edition du LICは先見の明がありますよね」

REN HANG『REPUBLIC』

「男女のポートレートを撮っている中国のフォトグラファー、レン・ハンの作品集。中国は性的表現の制限が厳しく、それがたとえ芸術であってもヌード表現をすることはすごいことらしいんです。撮影中の逮捕劇やウェブサイトの強制閉鎖も経験したそうですが、レン・ハンは、そのような状況下でもモデル志望の若者達が絶えず、ヌードのポートレートを作り上げています」

TAMARA LICHTENSTEIN『BETWEEN US AND THE SEA』

「タマラ・リヒテンシュタインという、アメリカ・テキサスの25歳の写真家の作品集。テキサスからカリフォルニアへと旅をしながらまとめた写真集です。表紙はテオ・ゴセリン『Avec Le Coeur』と似た雰囲気を持っていますが、彼女の場合は結構演出して撮影をしています」


軽やかに、そして時にセンセーショナルに、日常と非日常の狭間をみずみずしく切り取る若手作家たち。これからの活躍が大いに期待されるだけに、今からチェックしておきたい。代官山 蔦屋書店では、2015年4月2日から4月20日まで、テオ・ゴセリンの新作『Sans Limites』を世界初公開! 作品の展示のほか、4月4日・5日にはサイン会も行われる。2015年ますます注目を集めるであろう作家が来日する貴重な機会。ぜひ足を運びたい。

(文:岡崎咲子)

【代官山 蔦屋書店】
アートコンシェルジュ 番場文章 氏

都内の写真ギャラリーで書籍担当をする傍ら、“店舗を持たない本屋”「BAMBA BOOKS」としてアートブックを出版。2011年より同店のコンシェルジュに。アートのなかでも特に写真分野に詳しい。注目している作家は、1940年代後半からカラー写真に取り組んでいたアメリカ人写真家、ソール・ライター。

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