ファッションは人格を映す鏡! プロが選ぶ、外見&内部のスタイルを極める4冊

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『Original Man: The Tautz Compendium of Less Ordinary Gentlemen』

『Original Man: The Tautz Compendium of Less Ordinary Gentlemen』

雑誌やウェブメディア、SNSなどで、いろいろな人がいろいろな角度からファッションについて語っている。多種多様な価値観はファッションへの価値観も細分化していった。代官山 蔦屋書店のファッション担当アートコンシェルジュ 森田賢一氏は、今だからこそ「最近、ファッションってなんだろうと考えている」という。

「ファッションという言葉から誰もが一番最初に思い浮かぶことは、洋服そのもの。だけど、ファッションには洋服以外のものも含まれるはずですよね。歴史、時代背景、トレンド、音楽や文学や映画などのカルチャーが渾然一体となっているのがファッションで、それは、生き方、スタイルだと思うんです。以前、穂積和夫先生(イラストレーター)と対談をしたときに、穂積先生が“ファッションは生きていくための武器”“ファッションは自分を表現するためのすごく大切なもの”とおっしゃっていて。それはまさに生き様だと思ったんです。人と会ったときにファーストインプレッションを与えるものは服や眼鏡、アクセサリー、靴だったりしますよね。そういうこと自体がファッションは勝負である証であると思うし、だからこそスタイルがすごく必要だと思ったんです」

そんな森田氏が、今注目している新刊があるという。それは、ドイツのデザイン系出版社・ゲシュタルテン(Gestalten)から刊行されている、ファッションデザイナー、パトリック・グラント(Patrick Grant)の著書『Original Man: The Tautz Compendium of Less Ordinary Gentlemen』だ。


老舗テーラーのクリエイティブ・ディレクターが影響を受けた人を紹介する『Original Man』

パトリック・グラントは、イギリスのオーダーメイドの名門紳士服店が軒を連ねるサヴィル・ロウの老舗テーラー・E.トーツのクリエイティブ・ディレクター。

「E.トーツというブランドはイギリスではすごく有名なテーラーであるにもかかわらず、この30年くらい鳴かず飛ばずだったらしいんです。そのテーラーを復活させたのが、パトリック・グランド。いろいろなデザイナーとコラボして新作を発表したり、テーラーでは珍しくコレクションを発表するようになった。2015年春夏コレクションは、ちょっとモードっぽいビッグシルエットのものが特徴で、テーラーなのにビッグシルエットのものをつくるんだと驚きました」

「彼自身がかっこいいと思うアイコニックな人たちを紹介した」という本書は、パトリック・グランドのインスピレーションソースを垣間みることができる。

「彼が影響を受けたミュージシャン、アーティスト、小説家、映画監督、デザイナーなどが紹介されていて、どういう人たちなのかが書いてあります。見た目のかっこよさはもちろん、それ以外のところの人間性のかっこよさを紹介しているんです。彼は、この本に紹介されている人たちに影響を受けてクリエイティブなことに反映させていると思うんですよ。読者がこの本を手に取ることで、紹介されている人のことを調べてみたいと思えたら、読者自身のファッションスタイルに深みが出ると思うんです。自分にとって手本となるような、尊敬できるような人たちはどういう人なのかを考えさせられます」

森田氏に、『Original Man』以外の“スタイル”をより深く知るための本を紹介してもらった

“スタイル”をもっと知るための3冊

『JAPANESE DANDY』(万来舎刊)

10代から90代まで、第一線で活躍している日本人130人の肖像を撮り下ろした本書。独自のスタイルを持った男性たちを紹介している。

「本書はタイトルの通りダンディという切り口なんですが、これを見ているといろいろなダンディがあるんだなと思うんです。この130人の人々がかっこいいと言われているのは、洋服の着こなしがだけではなくて、生き方だったりスタイルがかっこいい。そういうものが外側に出ている人が本当にかっこいい人だと思うんです」

『I Am Dandy: The Return of the Elegant Gentleman』(Die Gestalten Verlag刊)

いわゆるダンディな人々が紹介されている本書。ただ、ダンディと言ってもそのスタイルは個性的で、十人十色なのがおもしろい。

「今までは純粋にトラディショナルではないという意味でダンディとはされなかった人たちも、この人たちこそダンディだと紹介されているんです。本書を見ていると、ダンディというのはジェントルマンとはちょっと違う意味合いがあるのかなと思います」

Glenn O'Brien『How To Be a Man: A Guide To Style and Behavior For The Modern Gentleman』(Rizzoli Coedition刊)

代官山 蔦屋書店で隠れたヒット作だという本書は、ウィットに富んだ男性のためのハウツー本。

「ハウツーものの書籍は図解のものが多いのですが、読み物としてのハウツー本は珍しいですね。男性のためのハウツーなんでしょうけど、着こなし以外にも言及しているんです。“How to communicate” “How to smoke”のほかに、“How to fight a man”という項目もあったり、ユーモアが効いているのがおもしろいですよね。ケイト・モス(Kate Moss)、トム・フォード(Tom Ford)、カルバン・クライン(Calvin Klein)とそうそうたる面子が言葉を寄せていて、それだけでも興味をそそられます」


人によってスタイルは千差万別。様々な人のスタイルは、自身のスタイルを顧みるいいきっかけとなりそう。それはファッションだけではなく、いろいろな思考にいい影響を与えてくれるに違いない。

(文:岡崎咲子)

【代官山 蔦屋書店】
美術・写真・ファッションコンシェルジュ 森田賢一 氏

都内大型書店、TSUTAYA TOKYO ROPPONNGIの書店員を経て、代官山 蔦屋書店のコンシェルジュに。アートフロアのファッションコーナーを担当。外見、内面ともに魅力的な“紳士”を育成する「代官山ジェントルマンクラブ―紳士養成講座―」を定期的に企画している。

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