ブルーボトルコーヒーが日本の「ものづくり」に惹かれる理由と、これから【創業者ジェームス・フリーマン×『HUMANITY MAGAZINE』クリエイティブディレクター ジェラード・フリードマン】

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ブルーボトルコーヒーが日本の「ものづくり」に惹かれる理由と、これから【CEOジェームス・フリーマン×『HUMANITY MAGAZINE』クリエイティブディレクター ジェラード・フリードマン】

ワークショップスペ―スも備えたカフェ「ブルーボトルコーヒー 中目黒カフェ」が、2016年10月28日(金)にオープンした。

オープンに際し、LA 発のデニムブランドである、CITIZENS of HUMANITYとのコラボレーションが実現。オープニングイベントとして、10月26日(水)には、ブルーボトルコーヒー創業者のジェームス・フリーマン氏と、CITIZENS of HUMANITYが発行するフリーマガジン『HUMANITY MAGAZINE』のクリエイティブディレクターである、ジェラード・フリードマン氏のトークイベントを開催した。司会は、ブルーボトルコーヒージャパン合同会社取締役・井川沙紀氏。

2つのブランドの共通点や、それぞれの想い、日本での今後の展開についてなどが語られた。その内容の一部をお届けする。

共感から生まれたコラボレーション

ブルーボトルコーヒーCEOジェームス・フリーマン氏(左)、『HUMANITY MAGAZINE』クリエイティブディレクター ジェラード・フリードマン氏。

ブルーボトルコーヒー創業者ジェームス・フリーマン氏(左)、『HUMANITY MAGAZINE』クリエイティブディレクター ジェラード・フリードマン氏。

今回のコラボレーションは、『HUMANITY MAGAZINE』でのジェームス・フリーマン氏へのインタビューがきっかけとなり、実現したという。

井川沙紀氏(以下、井川):コラボレーションのきっかけについて、聞いていけたらと思います。始めにジェラードから、ブランドについて教えていただますか?

ジェラード・フリードマン氏(以下、ジェラード):CITIZENS of HUMANITYは、今から13年前にLAで立ち上げたブランドです。アメリカでは珍しく、デザインから生産まで一貫生産をしているアメリカの工場で作られています。

ブルーボトルコーヒーは我が社にもたくさんファンがいて、マガジンに取り上げるということはとても自然な成り行きだったと思います。彼の活動、彼の職人的コーヒーへのこだわりには、たくさん共感できる部分があり、そこをさらに掘り下げていきたいと思いました。

井川:ジェームス、今の話を聞いていかがですか?

ジェームス・フリーマン氏(以下、ジェームス): CITIZENS of HUMANITYのことを理解していくにつれて、一貫したこだわりをもってデニムを作られている、そのコンセプトや、考え方に共感するようになりました。最初はインタビューでしたが、それ以上のコラボレーションに繋げていきたいと、自然に思うようになりました。

「人と人を繋げる」。カフェとマガジン、それぞれに込めた思い

井川:ジェームスから、今回の中目黒カフェについてのこだわりを聞きたいと思います。

ジェームス:地域に対する愛着というものをすごくもっています。(中目黒の)川沿いのエリアも大好きですが、少し坂をあがってきたボヘミアンな雰囲気を持つこのエリアも、とても気に入っています。

ブルーボトルコーヒー中目黒カフェ

地域の人々が、ここでコーヒーを飲むというだけでなく、このセミナールームのイベントに集う。そういうコミュニティーのポイントになるということ。また、ここに木が育っているように、上の階のトレーニング施設でバリスタ達がトレーニングを受け、人間としても育っていく。ただ単にコーヒーを飲んでいただいくだけでなく、コーヒーとともに、生きているということを感じながら、いろんな方が繋がっていく、そんな空間にしていきたいと考えています。

  

ワークショップスペースで開催されていた『HUMANITY MAGAZINE』の写真展。

井川:ジェラードにも、マガジンのクリエイティブディレクターとしてのこだわりについて、お話いただけますか?

ジェラード:このマガジンには、人と人を繋げるプラットフォームのようなものであれば良い、という理想があります。そうすることで、世界をより良くできるのではないか、という発想から生まれました。ですので、インタビューをする際は、彼らの核心に迫るよう、彼らの生き方、人生が引き出せるように務めています。

2つのブランドが考える、日本での今後の展開

井川:アメリカ西海岸発祥のブランドという共通点がありますが、日本に対してどのような印象を持ち、どういった形で育っていきたいと考えていますか。まずジェームスから、いかがでしょうか?

  

ジェームス:日本には、最初は19歳の時にコーヒーとは違う形で来ており、本当に日本が好きであるということを、まず申し上げます。

日本の好きな言葉に、「こだわり」と「ものづくり」がありますが、この2つは非常に対照的な考えを持っているという風に考えています。匠の世界の「ものづくり」では、「己を消して、ものをつくるということにいかに集中するか」という考え方がある。その一方で、自分の「こだわり」をそのプロダクトにのせていく。この、自分を消し去る行為と自分を表現する行為という2つを共存させる考え方が、日本においてとても魅力的だと感じています。

我々がこちらでコーヒーを提供させていただく……シンプルなコーヒーやラテというドリンクの中に、そういった対照的な考え方をどう表現できるのか。こういった会話を広げていく場所を、みなさんのアイデアとともに、どうつくっていけるだろうか。そんなことを思いながら、日本での今後を考えています。

井川:ジェラードはいかがでしょうか?

  

ジェラード:今回が2度目の来日になります。日本は、ちょっとしたことがとても感動的に進む国で、その辺りを歩いているだけでも楽しめますし、インスパイアされるものがたくさんあります。

また日本は、デニムの素である藍染の生まれ育った場所。我々が製造しているデニムのほとんどが、日本で染められたインディゴを使っていますので、その点においても、とても重要な拠点だと考えています。日本のオフィスは最近オープンしたばかりなので、まだまだこれからできること、やりたいことを模索している途中です。

井川:ブルーボトルコーヒーは、今のところアメリカと日本の東京にしかありませんが、今後の展開についても伺えればと思います。

ジェームス:ブルーボトルを始めてから14年間は、どちらかというと、計画よりも夢を大事にしてきたタイプでした。今、少しずつ大きくなっていく中で、夢と計画の両方がないといけないんだろうなと思っているところです。

11月には東京で6店舗目を出させていただくことを計画していますが、人口を考えると、もう少し、出させていただく所はあるのかな、という風に考えています。つい先週行った河口湖であったり、京都であったり、日本には素晴らしい場所がたくさんあるので、夢は広がるばかりです。でも自分としては、一歩一歩目の前をしっかりと歩んで行き、それがいつか大きな夢に繋がる、ということを信じて、進んで行きたいと思っています。

コーヒーを喜んでもらうために、大切なこと

この日は会場に集まった参加者からの質問も受け付け、イベントの最後にはこんな質問が投げかけられた。

井川:ジェームスへの質問です。「自宅で、自分で淹れたコーヒーを友人に出す時に、より喜んでいただくため何か大切なことはありますか?」

  

ジェームス:今も友人を招いてコーヒーをお出しすることはありますが、毎回、相手の方々の期待値の高さというものを感じます。ただ自分は、以前のようにプロのバリスタとして1,000杯も2,000杯も毎週コーヒーを淹れているわけではありません。そのことを認識し、「美味しい自分のコーヒーを淹れなくては」というエゴを捨て去ることをまず意識します。それよりも、来てくださった友人が、会話やその空間を楽しめるほうが大事なのです。リラックスして、一緒に過ごす時間を楽しめるようなことを考えるべきだと思いながら、大きなものの一つの流れとして、コーヒーを淹れるようにしています。


それぞれの分野で注目される、2つのブランドの共鳴によって生まれた今回のコラボレーション。ものづくりへのこだわりや、人との繋がりへの想いが直接語られる貴重な時間となった。展覧会は終了したが、中目黒カフェは、ふたつのブランドが持つ世界観を体感できる場所になりそうだ。

(文:岩間淳美)

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■店舗情報

「ブルーボトルコーヒー 中目黒カフェ」
オープン日/2016年10月28日(金)
営業時間/8:00~19:00
住所/東京都目黒区中目黒3-23-16

ブルーボトルコーヒー 公式サイト

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