「レッチリ」アンソニーから「セサミストリート」エルモまで。人をストーリーで結ぶ『HUMANITY MAGAZINE』【編集長インタビュー:ジェラード・フリードマン】

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『HUMANITY MAGAZINE』NO9 アリシア・キーズ

『HUMANITY MAGAZINE』Issue N09 ALICIA KEYS(アリシア・キーズ

LA発プレミアムデニムの「CITIZENS of HUMANITY」が発行する『HUMANITY MAGAZINE』。タブロイド判の分厚い雑誌は、紙質から写真のクオリティーまで、たっぷり時間をかけて丁寧に作られている。2016年10月28日のブルーボトルコーヒー 中目黒カフェ開店にあたり、ショップ内で『HUMANITY MAGAZINE』の写真展が催された。

同雑誌の編集長であり、CITIZENS of HUMANITYのクリエイティブ・ディレクターであるジェラード・フリードマン氏が来日し、『HUMANITY MAGAZINE』の未来像について語ってくれた。

読者に「コネクション」を感じさせるストーリーを伝える

『HUMANITY MAGAZINE』編集長ジェラード・フリードマン氏

『HUMANITY MAGAZINE』編集長ジェラード・フリードマン氏   

――ブルーボトルコーヒージェームス・フリーマンやサーファーのケリー・スレーター、ヒップホップの業界のドン、ラッセル・シモンズなど『HUMANITY MAGAZINE』のインタビュー相手はとてもバラエティー豊かです。人選はどのようにして決めているんですか?

いろいろなケースがあるんだけれど、多くの場合、まず社内のスタッフに「今面白いと感じる人は誰か」やデザイナーたちに「最近どんなものに惹かれているか」と聞いて回るよ。

それで素晴らしいことに、僕たちが記事で取り上げた人たちは、最終的にこの『HUMANITY MAGAZINE』の協力者になってくれるんだ。もし僕たちが面白いと思うものを見つけたら、彼らにも面白いと感じてもらいたいと思っているし、一人一人の話しをしっかり伝えたいという思いが伝わっているからだと思うんだけれど。

『HUMANITY MAGAZINE』

例えば、昨年LACMAのディレクターの一人だった、フランクリン・シャーマンズを取り上げたんだ。彼は今マイアミの「ペレッツアートミュージアムマイアミ」のディレクターなんだけれど、インタビューをさせてもらった後、彼の方から「是非この雑誌の協力させてくれ」と言ってくれたんだ。今ではHUMANITY MAGAZINEのアート関連の記事を執筆してくれる主要ライターだ。

僕はこういう目に見えない繋がりでできたコミュニティーにいる人たちを取り上げていきたいと思っている。それによって、(読者に)なんだか家族的な、親近感を持ってもらえると思っているからね。

濃厚でプライベートな話しが『HUMANITY MAGAZINE』を独特な雑誌にしている

『HUMANITY MAGAZINE』

『HUMANITY MAGAZINE』

『HUMANITY MAGAZINE』

何かに強い情熱を持っている人の話は本当に面白いよ。さらに、その人たちは、インタビュー相手が知っている人となると、聞き出せる話はさらに濃厚なものになる。

次の号では、ユダヤ人/ユダヤ教にまつわる小説を取り上げるんだけれど、この記事を書いてくれたライターのデヴィ・フレッチャーは、小説を書いた作家の友人でね。彼女自身女性サーファーとしても活躍した有名人なんだけれど、相手のことをよく知っているから、個人的なことにも触れていることもあって、デヴィの記事はいわゆる普通のインタビュー記事よりも、もっとずっと「感情的」なんだ。それがより記事を通じて、インタビューされている人を身近に感じさせる。

彼女は(写真家の)ブルース・ウェーバーのインタビュー記事も手がけてくれたよ。

読者に「コネクション」を感じさせるストーリーを伝える

――まさにそれこそが、『HUMANITY MAGAZINE』が他の雑誌と一線を画している理由かもしれないですね。『HUMANITY MAGAZINE』を通じて、なぜCITIZEN of HUMANITYが「人間性」をテーマに雑誌を発行することにしたか、教えていただけますか?

究極に言えば、「人生のストーリーを共有すること」こそ、誰もがお互いに共感できる、コネクトできる方法だからじゃないかな。この雑誌を通じて、世界中に人と人との繋がりという、緩やかなコミュニティーを作れたらいいなぁと思うんだ。それがまさにゴールだよ。

僕たちは、この雑誌で儲けようなんて微塵も思っていないんだ。この雑誌を通じて、CITIZENS of HUMANITYというブランドをより多くの人に理解してもらえたらと思っているよ。

『HUMANITY MAGAZINE』【編集長インタビュー:ジェラード・フリードマン】

――セレブリティーもたくさん登場していますね。

HUMANITY MAGAZINEは、セレブリティーの話を紹介するのではなく「人生のストーリー」を共有するための記事を載せることがとても大切なんだ。

どんな人もストーリーや考えを持っていて、それを共有することで、他の人が共感したり、学んだりすることができる。そういうことを、この雑誌を通じてやっていきたいと思っているんだ。これによって、世界がもっとインクルーシブ(一体感ある)なものになると思うんだ。そしてお互いが「共通点」を共有することに注力するようになると思う。

例えばクリスティ・ターリントンやアリシア・キーズのおかげで、多くの人にこの雑誌が読まれるかもしれないけど、究極には、どんな人も、恐怖や、希望、同じような人生の目的を持っているわけで、(雑誌を通じて)誰もがお互い「コネクション」を感じるようになったらと思うよ。

――『HUMANITY MAGAZINE』はこの先どんなものになっていくのでしょうか?

そうだね、この雑誌にとっての進化という意味では、ウェブの方になるかな。どこに行ったらいい、とか、何をしたらいいとか、そういう読者にとっての「デスティネーションサイト(最終的な目的を果たせるサイト)」になれたらな、と思っているよ。

でも全然急いでやろうとは思っていない。タイミング的に今やるべきだという瞬間が来るはずだからね。CITIZENS of HUMANITYが持ってる、ラグジュアリーなトーンというか、そういう部分にも合ったものでなくてはダメだからね。

『HUMANITY MAGAZINE』【編集長インタビュー:ジェラード・フリードマン】

芸術家からアスリート、デニムの生産者からミュージシャンまで、『HUMANITY MAGAZINE』が取り上げる人はさまざま。しかし、どの記事からも共通して感じられるのは、そこに描かれた人の思いや、人生がまざまざと映し出されている点だ。

「一生懸命作っているからね」と笑いながら話す編集長のジェラード氏から、毎号魂を込めてこの雑誌を発行している様が伺える。人と人の縁が織りなして作られる記事に、CITIZENS of HUMANITYというファッションブランドが持つプレミアム感を乗せ、美しい1冊は完成する。「フリーペーパー」の域を超えたクオリティ溢れる『HUMANITY MAGAZINE』は一読の価値ありだ。

(取材・文:寺町 幸枝)

■最新号情報、次号予告

次号の日本語版の配布は来春4月頃、ロンハーマンで写真展の開催も予定している。 配布場所は調整中。

HUMANITY MAGAZINE:ネット版(最新号に登場している人々のラインナップもチェック可)

あの雑誌が、もっと面白くなる。もっと好きになる。「編集長インタビュー」

『HUMANITY MAGAZINE』

クリエイションとは人との関わりにより、刺激され広がっていくと考えるブランドの精神と共鳴 する人物のインタビューを紹介するインタビュー &カルチャー・フリーマガジン。 世界で活躍する様々な分野の人――ミュージシャ ン、アーティスト、フォトグラファー、モデル、 サーファー、スノーボーダー、シェフ等をフィー チャーし、人生、仕事、家族の話などを美しい写 真やイラストと共に届ける。BOOKMARC、PARISのColette、NYの ACE HOTEL、MILANの10 Corso Comoなどの厳選された70カ所で配布されている。

「CITIZENS of HUMANITY」

2003年にデニム界の大御所ジェローム・ダーハンがスタートさせた LAのプレミアムデニムブランド。コレクションは、ヴィンテージデニ ムとオーセンティックなワークウェアへの情熱と知識をベースに、クラシックな 要素を残し ながらも、時代に合ったフィット、ファブリック、ディテールを特徴としています。優れた 品質、洗練されたデザインとフィット感、ウォッシュ加工へのこだわりは、「パーフェクトで万能なフィット」というコンセプトのもと、長年の経験から得た卓越した職人技により実現さ れています。デザインと生産は、全てLAの自 社工場で行なわれ、現在年間100万本以上が生産されている。現在、LA、NY、MILAN、 CITIZENS of HUMANITY CITIZENS of HUMANITYとは LONDON、ドイツ、東京、トロントなど、世界 35カ国 1300 以上のラグジュアリー・リテー ラーで販売されている。

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