【Interop 2015 Vol.21】システムのレイアウトを設計図として保存……障害時の自動復旧やバックアップコスト削減

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TISのブースは、SDI関連の展示を集めた「SDI ShowCase」エリアでの出展を行っていた

 TISは10日、幕張メッセで開催中のInterop Tokyo 2015で、オープンソースで公開されるデザイン指向型クラウドオーケストレータ「CloudConductor」に関する展示を行った。



 これは、基本的なウェブシステムのレイアウトに従って、システムを自動構築するというもの。ウェブサーバーにアパッチを置いて、後ろにデータベースサーバーを設置……、といった基本レイアウトを“パターン”として登録。その上で動作させるアプリケーション、データのバックアップ先なども含めた構造を、言わば設計図のような形で保存しておける。



 パターンの保存と、そこからの自動構築は、主に障害時からの復旧で活用される。バックアップも含めた環境をアクティブ・アクティブで2か所に構築しているような状況では、バックアップをAWSのような堅牢な環境に置いておきたいところ。ただ、時間課金なので常時稼働はコストの面から難しいという声もあった。



 しかし、CloudConductorであれば、オンプレミスの環境だけを構築しておけば、障害時にはパターンに従って、同じ環境をAWSなどに自動で構築してくれる。会場ではグループウェアを使ったデモを行っていたが、監視ソフトが障害を発見すると、CloudConductorによる自動構築がスタート。DNSの切り替えまでが自動で行われるので、管理者不在の状況でも、サービスの復旧が自動で行われていた。



 さらに、TISではCloudConductorを、災害復旧の手段としても提案している。14年11月に登米市で行われた実証実験では、自然災害を想定した自治体のICTシステムの復旧を実施。障害発生から7分でシステムの再構築を完了させている。



 その他ではシステムの構造がすべて記録され、変更もバージョン管理されるため、システムの属人化を防ぐことも可能。既存のパターンを流用すれば、新規のシステムを構築する際にも、その手間を最低限に収められる。パターンさえ正しく設計できれば、システム構築にともなう人為的なミスも回避できるだろう。



 CloudConductorは経済産業省のプロジェクトと連携して、12年に開発をスタート。現在は製品化に向けての開発を進めており、テンプレート的なパターンについても、すでにいくつかを用意しているとのことだ。

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