己龍、BugLug、R指定、vistlip「均整を乱す抗うは四拍子」ツアーファイナル「今、ここがビジュアルシーンの中心だ!」 3月30日新木場STUDIO COAST【ライブレポート】

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ヴィジュアル系新世代の四天王・己龍BugLugR指定vistlipによるツアー「均整を乱す抗うは四拍子」のファイナル公演が3月30日新木場STUDIO COASTで開催された。

この4バンドがシーンを活性化させるべく集結するのは、初めてこのイベントが開催された2015年以来2年半ぶり。

2017年に10周年を迎え、ぐっと風格が増した己龍。ボーカル一聖の事故という苦境を乗り越え、逞しく復活を遂げたBugLug己龍と同じく昨年10周年を迎えバンドの充実度を感じさせるvistlip。そして、今年「苦執念(9周年)」を迎え悪企みの予感がぷんぷんするR指定

個性的というにはあまりにも強烈な4バンド20人が一同に介し、リスペクトとライバル心を剥き出しにぶつけ合ったこの日の模様を届けよう。

「均整を乱す抗うは四拍子」

確固たる世界観を見せた己龍

己龍

トップを飾ったのは己龍。ステージ後方のスクリーンに「己龍」のロゴが映し出されると、満員の会場からは大きな拍手が沸き起こる。黒崎眞弥(Vo)がステージ中央に立ちゆっくりと両手を大きく広げ、その右手を高く突き上げると拍手は悲鳴のような歓声に取って代わった。一瞬にして空間を己龍の色に染め上げるのは、ワンマンはもちろんのこと、数々のイベントで戦い抜いてきた当然の結果か。


バンドコンセプトに掲げている“和製ホラー”と美麗なメロディとの絡み合いが絶妙な「天照」、オーディエンスの振る扇子が会場中で舞った「朔宵」、会場を上手と下手にわけたコール&レスポンスで一体感を作り出した「阿吽」…と、イベントはしょっぱなからとてつもない熱気に包まれる。
 


  • 黒崎眞弥(Vo)

  • 酒井参輝(G)

  • 九条武政(G)

  • 一色日和(B)

  • 遠海准司(Dr)

MCでは2年越しの再決起を果たしたこのイベントに触れ、「その存続に至る大きな力を与えてくれるのは、紛れもない君たちひとりひとりの力です」(眞弥)と感謝の言葉を述べるとともに、先のことは誰にもわからないからこそ「君たちの応援するそのバンド、そのアーティストが自信を持って誇りを持って先々はばたいていけるよう押し出してください」と、シーンの未来を共に作っていけるよう呼びかけた。

「お前らのその自信と誇りしっかり掲げてこいや!」という言葉から始まった「自惚レテ愛玩」では、酒井参輝(G)の荒ぶるコーラスにオーディエンスも拳を振り上げタオルを振り回して応酬。キラーチューン「百鬼夜行」、そして「情ノ華」とたたみかけた後は新曲「春時雨」でラストへ。
確固たる世界観を確立しながらも門戸を大きく広げ、たくさんのオーディエンスを取り込みビジュアルシーンを広げていきたい──そんなバンドの器の大きさを感じたステージだった。

R指定 痛み、闇から見えてくる光

R指定

「しょっぱなからかかってこい!」というマモ(Vo)の檄でスタートしたのはR指定。会場中がモッシュで揺れた「愛國革命」、Z、楓、七星のジャンプにあわせて客席も一斉にジャンプで応えた「帝都に死す」…と、すさまじいまでの一体感が押し寄せる。

それでも容赦せず「全員でかかってこい!」「お前らの本気の声、届けて来い!」とさらにさらにと求めるマモに「ぼくらのアブノーマル」では客席中がヘドバンを繰り出す。

ノンストップでやりたい放題、自由奔放なステージを見せ付けると、しばしのトークタイムへ。「(バンギャルであるかないかに年齢は関係なく)バンギャであるからにはみんな女の子だと思っている」というありがたい思いから(?)、お立ち台にあがったマモが低音ボイスで「お兄ちゃんと呼べ」と囁き会場中が歓喜の悲鳴に包まれる一幕も。

そして「この瞬間だけでも、俺の妹になったつもりで、お兄ちゃんと呼んでみませんか」というツンデレっぷりでさらにオーディエンスをとろけさせた後に披露されたのは新曲「規制虫」。SNS社会ゆえの過剰なまでの規制があふれる世間に「NO」を突きつける言葉の数々は、痛みや闇といった、人が心の底に隠しておきたいものを引きずり出すことによって、それを光に変えていこうとするR指定だからこそ説得力をもって響く。


  • マモ(Vo)

  • Z(G)

  • 楓(G)

  • 七星(B)

  • 宏崇(Dr)

代表曲のひとつ「病ンデル彼女」からポップな「魅惑のサマーキラーズ」と攻めた後に、マモは「このツアーが終わったら4バンドともそれぞれの場所に向かって頑張っていくんですけども、この4バンドとも目指す場所は一緒だと思うんでまた会えると僕は信じています」と語りかけた。そして「一個言っておかなきゃいけないことがあった。一聖おかえり!」と共に戦っていく盟友に向けた言葉に会場からはあたたかな拍手が贈られた。

ラストはグルーヴィなバラード「ソメイヨシノ」。イントロの美しいピアノの調べから重く展開していくメロディ、歌うようなベース、激情を叩きつけるボーカルがイベント会場に深い余韻を残した。

10周年を経て未来へと向かったvistlip

vistlip

続いてはvistlip。曲中にメンバー紹介を織り交ぜた「FIVE BARKIN ANIMALS」で幕を開けると初期の名曲「EVE」へとつなぐ。

海(G)は低くしつらえたマイクに覆いかぶさるようにして激しいシャウトを聞かせ、普段は物静かな瑠伊(B)は、ステージ中を裸足で軽やかに行き来しながら、重いベースを響かせる。

「まだまだ上がろうぜ!」という智(Vo)の言葉で始められた「MONOGRAM」では、Tohya(Dr)も立ち上がって会場を煽り、Yuh(G) のフライングVから放たれる音の粒がオーディエンスを撃ち抜いていく。

「(四拍子のイベントツアーは)2回目だったんですけど、みんなが願ってくれれば、きっとまたっていうことに…そんな願いがかなうのかなって思うので。このイベントがどれだけ力を持っているのか伝えていければと思うので、今日は最高に熱くなろう!」(智)と言葉少なではあったが、このイベントへの熱い思いを話したMCを挟んでの後半では、やがて終わりの来る愛を歌う「Timer」で、最新のvistlipを見せたかと思えば、一転、ハードな「GLOSTER IMAGE」で憤りを叩きつける。

「HEART ch.」では後方スクリーンに、vistlipファンにはおなじみの海の手による不気味可愛いキャラクターが映し出され、その動きにあわせてオーディエンスも振付を!ラストの「LION HEART」まで、ロック、ヒップホップ、ラウド、HR、ポップスなどあらゆる音楽を貪欲に取り込んだ、曲ごとの振り幅が広い彼らならではの構成で会場を盛り上げた。


  • 智(Vo)

  • Yuh(G)

  • 海(G)

  • 瑠伊(B)

  • Tohya(Dr)

昨年10周年を迎えたのを機に過去再現ツアーを行った成果なのか、この日、約40分という持ち時間でバンドの歴史をぎゅっと濃縮したようなステージングを魅せたvistlip

各時代ごとのキラーチューンでこれまでの10年を見せながらも、ただ歴史をなぞるのではなく、バンドの進化をそこかしこに感じさせ、確かな未来をそこに描いてみせてくれた。

BugLug 貪欲なまでの生への喜びに満ちたステージ

BugLug

SEが流れた瞬間、会場から「Oi」コールが巻き起こったのがラストのBugLug。MAXまで高まった期待を一聖(Vo)は「最後まで残ってくれたことを後悔させないから、俺たちについてこいよ!」と受け止める。

オープニングは「絶好悦楽論」。「お手本見せるからやってみろ!」と一聖がヘドバンを繰り出せば、オーディエンスはさらに激しいヘドバンと拳で応える。イベント開始から3時間が経とうとしているのにその熱気は高まるばかりだ。

曲ラストでは、一聖、一樹(G)、優(G)、燕(B)がドラムセットの前に集まり、将海(Dr)の叩き出すリズムに合わせてジャンプ! ライブ全編に渡って展開された映像と照明が絶妙に絡み合った演出の力も加わり、一気に会場全体を圧倒的なBugLugの世界へ。

「俺、今日やる気やべーくらいあるから!」(一聖)と始まった「BUKIMI」では、BugLugファン名物(?)、両手を頭上ですりあわせながら飛ぶ“ごますりジャンプ”も飛び出し、燕は左右にステップを踏みながら全開の笑顔でベースを弾く。彼の“楽しい”が、音に乗って会場中にどんどん伝染していく。
昨年の武道館ライブと47都道府県ツアーを経た一樹のギターは一段と力強さと華やかさを増し、プレイだけでなく長い手足を存分に使ったパフォーマンスは無敵。ソロの最後には投げキスで、さらに無敵さをプラスオン!


  • 一聖(Vo)

  • 一樹(G)

  • 優(G)

  • 燕(B)

  • 将海(Dr)

MCでは「もうファイナルなんだね」と名残惜しそうに語りだした一聖。「四拍子最高だなと思った瞬間多かったから、本当に廻れて良かったと思います。本当に生きてて良かったと思える瞬間が多かったからこそ、今日のライブも遊び倒したいと思います」という言葉に続けて、「BugLugは5人だけのものじゃない。お前らがいるからこそここでやれるんだ!全員でBugLugなんだよ!」と叫ぶと、「Mr.アリゲイター」、そして「KAIBUSTU」「ギロチン」…とキラーチューンを惜しげもなく投下。楽しさに満ちたBugLugらしさ全開の「HICCAHAKA×MECCHAKA」、そして本編ラストの「猿」まで、生きること、みんなとともに音を奏でることの喜びにあふれたライブだった。

しかし、ここで終わらないのが四拍子。アンコールで「WGMM」を演奏するBugLugのステージに、己龍の遠海准司、R指定の宏崇、vistlip・Tohyaというドラムチームが乱入。地方のライブでは、ここでドラムセットが解体されていったのだが、この日はバスドラ、シンバルなどが次々に運び込まれ、逆に増設されるという展開に!(宏崇曰く「破壊の先に創造あり」らしい・笑)

セッション

かなりカオスなまま、この日出演したバンドメンバー全員が呼び込まれ、最後はそれぞれのバンドの曲を大セッション。マモは「今、ここがビジュアルシーンの中心だ!」と叫んだ。

2度目の「均整を乱す抗うは四拍子」はこの日でファイナルを迎え、己龍vistlipはそれぞれ4月から全国ツアーがスタート。R指定は5月からの「R指定主催果たし状ツーマン企画」が控えており、BugLugは5月にアルバムをリリースした後、8月9日(バグの日)に初の主催フェス、9月1日に日比谷野外大音楽堂ワンマンを開催することが発表された。

セッション

できうるならば3度目の「均整を乱す抗うは四拍子」が開催されることを願ってやまないが、しかし、それがあろうとなかろうと、マモがMCで言っていたように、4バンドが自身の信じた道を歩み、さらに強く大きくなれば、おのずとまた道は交わることだろう。そして、そうやって、それぞれが切磋琢磨していくことがシーンをより面白くしていくはずだ。ここから何かが始まる──そんな強い期待を抱かせたイベントだった。(撮影:田辺佳子 文:長谷川千佐子)

己龍 セットリスト

1.天照 2.朔宵 3.阿吽 4.自惚レテ愛玩 5.鬼遊戯 6.百鬼夜行 7.情ノ華 8.春時雨

R指定 セットリスト

1.愛國革命 2.帝都に死す 3.ぼくらのアブノーマル 4.規制虫 5.-ZANGE- 6. 病ンデル彼女7.魅惑のサマーキラーズ 8.ソメイヨシノ

vistlip セットリスト

1.FIVE BARKIN ANIMALS 2.EVE 3.偽善MASTER 4.MONOGRAM 5.Timer 6.GLOSTER IMAGE  7.HEART ch.  8.LION HEART

BugLug セットリスト

1.絶好悦楽論 2.BUKIMI  3.Mr.アリゲイター  4.KAIBUTSU  5.ギロチン 6.ENMA  7.HICCAKA×MECCAKA 8.猿 EN.WGMM

 

セッション

「アナザーサイド」(己龍)~「波瀾万丈、椿唄」(R指定)~「SINDRA」(vistlip)~「ギロチン」(BugLug)

 

己龍 オフィシャルサイト

BugLug オフィシャルサイト

R指定 オフィシャルサイト

vistlip オフィシャルサイト

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