過去の受賞作品一覧

2017

2016

2015

過去の受賞作品

2017

グランプリ作品企画

『2/1イチブンノニ(仮)』
針生 悠伺さん

『初代グランプリ・中江和仁氏との意外なつながりがTCPを知るキッカケに』

プレゼンの練習はすごくしたという針生氏。実は当初、2016年開催の第2回を狙っていたんだとか。
「最終審査会当日はすごく緊張していたなと思いますね。落ち着いて、早口にならないようにとプレゼンの練習は前日まで念入りに行いましたし、映像含めて準備はできる限りはやっていました。本当は前の年に出したかったんですけれど、そこまでにいい感じにまとまらなくて(笑)。一旦寝かせたみたいな形になったんですけれど、改めてこのタイミングだと思って応募した感じですね」
針生氏がそもそもTCPの存在を知ったのは、結果初回でグランプリを獲得することになる中江和仁氏の話からだったという。

準グランプリ作品企画 Fillmarks賞

『モータープール(仮)』
ウエダ アツシさん

『TCPは映画業界においてのM-1やキングオブコントみたいなもの』

最終プレゼンでは、作品の舞台となる大阪でのイメージVTRを『探偵ナイトスクープ』仕立てにして笑いを取っていたが、やはり緊張したという。
「まぁ…いっぱいいっぱいでしたね(笑)。プレゼンの10分間のうち5分が映像なので…。審査員の方は脚本を読んでくれていますが、読んでいない来場者が大多数の場で、その人たちを置いてけぼりにすることは、エンターテイメントを職にする端くれの人間としてはやってはいけないことだと思って。残りの5分で企画の全貌をいかに効果的に伝えられるか必死でした」

準グランプリ作品企画 Green Funding賞

『ザ・ドールハウス・ファミリー(仮)』
片岡 翔さん

『作り手としては一番ありがたいチャンス』

2017年11月に開催された最終審査会では7名のファイナリストでトリを飾った片岡氏だが、「意外と楽しんでやれました」と当時を振り返った。
「ステージに上る直前になって『こういう機会は一生に一度あるかないかくらいかな』と思ったらちょっと楽しんでる自分がいました」
とにかく楽しいことを仕事にしたい! と思い立ったのが20歳くらいだという片岡氏。映画は好きだったというが、この道に進むのに確固たる自信があったわけではなかったという。

審査員特別賞

『水上のフライト(仮)』
土橋 章宏さん

『価値観が変わったことが事の始まり』

まずはホッとした、というのが正直な感想だったのだろう。最終審査会でTSUTAYA/カルチュア・エンタテインメント社長の中西一雄から「他の受賞作と同様に映像化を進めていく」と言葉を聞いた時、ステージ上での土橋氏の顔が一段と明るくなった。
「あの時はやっぱり…『ああ、良かった!』ですよね。特別賞ということで本来はない賞でしたから。受賞するかしないかは天国と地獄じゃないですけれど、その余韻がまだ続いている感じですね。この企画は東京の江東区を舞台としているんですが、いろいろなところから助力が来ていて、フィルムコミッションも協力したい、みたいな話とか。これは盛り上がってきたなというのもあったし、モデルになったパラリンピックアスリートの瀬立モニカさん(カヌー)は、これが決まった翌日くらいにアジア大会で金メダルを獲ったので、かなり相乗効果だなと喜びがありましたね」

2016

グランプリ作品企画

『哀愁しんでれら(仮)』
渡部 亮平さん

『グランプリでなければ許してもらえないと思った…』

日本テレビ系列ドラマ「時をかける少女」の脚本、読売テレビ系列ドラマ「黒い十人の女」の監督、さらに来春公開の映画『3月のライオン』(監督:大友啓史)でも脚本を務める渡部氏。前作の『かしこい狗は、吠えずに笑う』では、2012年「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」をはじめ多くの映画賞を受賞するなど脚本家、監督としても高い評価を受けてきた。しかし、今回のTCP出場にはそんな渡部氏だからこそのプレッシャーがあった。

準グランプリ作品企画 Fillmarks賞

『ゴーストマスターズ!~呪いのビデオができるまで~(仮)』
ヤング ポールさん

『まずはここがスタート地点。』

アメリカ人の父親と日本人の母親を持ち、フリーランスの監督として、フジテレビ『FLASHBACK』、『それでも僕は君が好き』、日韓共同制作映画『BRAKEMODE』など、ドラマ、映画、MVなどの演出を手掛けてきた経歴を持つポール氏。
今回の応募のきっかけについては、「ジャンプしたいな、チャレンジしたいなという思いがありました。TCPはわかりやすく結果が出る。自分で書いた脚本をプロデューサーに見せるフローは、脚本の内容だけでなく、タイミングなど様々な要因が絡んで成立までの道が非常に遠い。いざ制作が決まっても予算が集まらなくて、途中でポシャることもよくあります。そんな不明瞭な部分が多い映画作りの中で、TCPは制作から販促までゴールが決まっている。そんな白黒はっきりした世界は、当時の自分の気持ちとも一致していました」と話した。

準グランプリ作品企画 Green Funding賞

『ファインディング・ダディー(仮)』
金井 純一さん

『実は、“夢”が原案なんです』

そんなストーリーを考えついたきっかけについて聞いてみた。
「実は、ある日見た“夢”がストーリーの原案なんです。『植物状態の母親と中学生の娘。その後、娘は、母親とは実の親子ではなく、同級生と母親の間に血縁関係があることに気が付く』っていうすごいシリアスな夢でした。起きてすぐにメモしたんですが、いざ映画のネタとしてまとめてみようとしても、なんせ夢だから上手くまとまらなくて…(笑)。そんな時に丁度TCPの応募があったのを意識して、エンタメ寄りのコミカルな要素を入れたら、ストーリーとして企画がまとまっていきました」

審査員特別賞

『ブルーアワー(仮)』
箱田 優子さん

『「どうだ!凄いぜ?」っていう作品は疲れちゃうんです』

そんな親近感のある身近な作品を作ろうと思った背景には箱田氏ならではの映画への思いがあった。プレゼンテーションで昨今の映画について「『どうだ!凄いぜ?』っていうものをみると疲れちゃうんです…私はそんなドラマチックな人生送ってないし、私には関係ない話かな? と思ってしまうんです」と語っていた。
「学生時代は美大で現代芸術にどっぷりつかっていました。その時期は、『オリジナリティ溢れる、観たことないモノ見せてくれ!』みたいな感じが求められていたんですが、『観たことないんだから、そんなのしらねぇよ!』って思ってました(笑)。自分の興味が一番あって、面白いと思える身近なモノの方が、観客としても見てみたいし、自分としても自信を持って出せると思ったんです」

2015

グランプリ作品企画

『嘘を愛する女』(旧題:『嘘と寝た女』)
中江 和仁さん

『点数なんて、あってないようなもの』

中江氏がプレゼンした『嘘を愛する女』(旧題:『嘘と寝た女』)は、実際の事件を元にしている。
5年間同棲した内縁の夫が亡くなった際、彼の名前や医者と称していた事などすべて嘘だとわかりました。夫は一体誰だったのか、調べてもわからない。ただ夫は、妻に黙って700枚の小説を書いていた…。
話の内容もさることながら、実写でのイメージ映像でさらに会場を引き込んだ中江氏。満場一致の受賞にも、「嬉しかったというよりも、あぁよかった、と思って」と感想を述べてくれたが、確固たる自信があったというわけでもなかったという。
「自信はあったかどうかわからないし、選ぶ人たちがどういうものを求めているのかもわからない。点数なんてあってないようなものですから。そこはもう、審査員が違えば結果も違ったでしょうし。自分としては、やることだけはやったぞと思っていましたね」

準グランプリ作品企画

『裏アカ(仮)』
加藤 卓哉さん

『30代の人間が感じていることを映画にしたいなというのが出発点』

加藤氏が準グランプリを獲得した『裏アカ』は、いわゆるTwitterのようなSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)における裏の顔をテーマの一つに据えている。それが「自分が30代半ばになって、失っていくものがすごく多いと感じていた」ことと結びついた。
「10代は夢を追いかけて、20代は勢いで突っ走っていればよかった。でも30代になるとみんな結婚もして、家庭も出来ていく中で友達関係がなくなっていったり、徹夜が出来なくなったり、“若さ”がなくなっていくんです。女友達と飲んでいて分かったんですが、女性のほうがそれが顕著ですよね。結婚適齢期だとか、出産とか…。そういう30代の人間が感じていることを映画にしたいなというのが出発点でした」
本作は、真知子という女性が主人公。そこに現代らしい“闇”設定をプラスしたのだ。「そこにうまくSNSを絡められないかなというところから、裏アカウントを作っちゃった女の人が堕ちていく話、っていうのは面白いなと思ったんです」

準グランプリ作品企画

『ルームロンダリング(仮)』
片桐 健滋さん / 共同企画:梅本 竜矢さん

『製作費1億くらいの価値はあるなと思っていました(梅本)』

落ちる前提で考えたというこの企画、2人はそれぞれの思惑を持っていた。
「梅ちゃんの考え方が、落ちる前提だったんですね。なので、落ちた時にせっかく企画書として書くんだから、テレ東深夜枠に持って行ってもいいようにしたいと。僕は逆にいつも助監督やっていて思うのが、昨今やっぱりオリジナルがないし、小説もあるけど、漫画原作もすごく多いから、脚本じゃなくて漫画書いたほうが良いって思った。脚本が漫画として成立して面白くて、それを漫画原作の人が監督をするとなれば、お金を出してもらいやすいんじゃないかなって思ったんで」(片桐)
「TCPで5,000万円が獲れなかったとしても…他の企画プロデューサーとかに見せたら1億くらいでやらせてくれるだろうなと思っていたので。審査員の方たちはその辺の価値を感じてくれたんじゃないかと思います」(梅本)